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そういえば卒業論文は映画分析だった

こんにちは。かきもとみさです。今日は書くネタが思いつかないので、募集中のテーマに沿って綴ってみたいと思います。

#映画にまつわる思い出

映画は個人的には大好きで、学生の頃は映画関連の仕事に就きたいと思っていたほどでした。

思い返してみれば、大学の卒論は映画分析をテーマにしていました。今回はそのことを振り返って見たいと思います。

卒論の題材にしたのは、当時「硫黄島からの手紙」という二宮和也主演の映画があったのですが、「アメリカ側の物語」ということで同時公開されていた「父親たちの星条旗」です。

そして、同じ第二次世界大戦を舞台にした映画でも、その戦中当時に公開されたジョンウェイン主演の映画「SAND OF IWOJIMA」との対比・分析を論文にしました。

人間ドラマ VS プロパガンダ

「父親たちの星条旗」は、2006年に公開されたノンフィクションをベースにした物語です。第二次世界大戦末期、たまたま手が空いていたアメリカ軍の若者兵士が、星条旗を掲げる単純作業していただけなのに、その瞬間をとらえた写真が新聞やテレビで大反響を呼び、「アメリカ軍のヒーロー」として大きく扱われ、各地での遊説活動にさせられます。

「映画.com」より。↑当時の写真を忠実に再現

ですが、本人たちは「自分たちは、ただ旗を立てただけなのに・・・」とアメリカのヒーロー扱いされることに心理的なストレスを背負っていきます。

「自分は勇気がなくて逃げてばかりだった。自分よりももっと立派に活躍して、死んでいった仲間が大勢いるのに」「なんで自分なんかが・・」と、戦争で負った心の傷を抱えながら、アメリカの戦争費を稼ぐために協力させられる。世間に知られることは無い、裏にあるこの心情をリアルに描いた物語です。

一方、「SAND OF IWOJIMA」は、1949年の公開作品。まさにアメリカが戦争を肯定し、アメリカ軍の活躍を「ヒーロー」として大々的に取り上げ、ヒロイズムを確立していきます。

でてくるキャラクターたちのストーリー設定も、ひたすら「戦争で活躍することはすごいことだ」「勇気ある人間たちがアメリカ軍のいるから頼もしい」「厳しい環境下でも、彼らはたくましく闘っている」というアピールに繋がるような話ばかりで、「父親たちの星条旗」のような、「そうは言っても、中身はただの幼いティーンの一人なのだ」という人間ドラマ的な描写はまったくありません。

「SAND OF IWOJIMA」の方は、戦争を肯定し、軍人たちをヒーロー扱いする完全なるプロパガンダ作品だったわけです。

同じ二次世界大戦、そして硫黄島の闘いを舞台にした映画作品ですが、描かれ方が全く違って非常に面白いのです。

いまの例えばMARVEL系のアメリカ映画におけるヒロイズムは、この辺が源流なのではないかなと勝手に思ったりするし、アメリカ人がヒーロー好きなのは、昔のプロパガンダの影響なのではないかなとも思ったりします。

論文の内容はほとんど忘れてしまいましたが(笑)、2作品の対比をしながらその違いをピックアップし、作者の伝えたい意図をくみ取っていく作業が非常に面白かったです。

同じテーマや同じ舞台設定でも、描かれる人によって全く違う作品になるもの。別のテーマでも、機会があれば複数の作品を観てまた昔のような対比・考察をしてみたいなぁと思います。

「映画」と聞いて、卒論を頑張って書いた当時を思い出したので、綴ってみました。

仕事とは関係ない内容でしたが、たまには映画をゆっくり鑑賞する時間を大事にしたいですね。

良かったら「父親たちの星条旗」、観てみてください!

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