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思考のあわい

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日々思うことを、まとめずに書きっぱなしにした思考のアウトプット的記事。
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#今日のアウトプット

「楽しい」がわからない

昔からある種の「楽しい」という気持ちがよくわからない。

多分、楽しいことはあるのだ。
会いたい人がいたり、話していて楽しいなと感じることもある。
あるのだけど「楽しーーー!!!」みたいにテンションが上がることはまずない。
仲間とワイワイ騒いだり、ライブでノリノリになることもない。
そういう場にうっかり居合わせてしまうと居心地が悪いし、無理に周りに合わせて楽しいフリをすると、後でぐったりと疲れてし

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わかりやすいがわからない

Podcast「いんよう!」の牧野曜さんのnoteを読んで、色々思い出した。

自分自身は、実験の原理を理解しないと、手順がまったく頭に入ってこない質で、たとえ詳しく書かれたマニュアルを見ながら実験しても、意味がわかっていないと必ず失敗する。
だから、説明の最中に、原理を教えてくれるタイプの人が好きだった。

わかるな〜と思った。
私はいわゆる丸暗記や、取説のように手順だけの指示をされるのが苦手だ

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どっちが良いってわけじゃない

昨日の佐々木俊尚さんのVoicy。

ジムに行くまでは面倒でも、帰りの爽快感を思い出すと続けられる。
高級フレンチは行くまでは楽しみだけど、帰りは量が多すぎて胃もたれするから、あまり行かなくなってしまった。
過程の快感と達成の快感がある、というお話だ。

この話を聞いて「ピーク・エンドの法則」を思い出した。

ピークエンドの法則とは、2002年のノーベル経済学賞受賞者ダニエル・カーネマン氏が唱えた

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拡張する身体はサイボーグ化するか?

「車を運転してる時、擦られたりするとものすごく頭にくるでしょう?あれは車体までが自分の一部のようになってるからですね」

週末の講義で精神科医の先生からこんな話を聞いた。
何か道具を使っている時に、しばしば人の身体感覚は拡張する。
一流アスリートなら例えば剣道なら竹刀まで、卓球ならラケットの先までが自分の手足のように感じるという。
道具越しの感覚にも関わらず「球が柔らかい」とか「氷が硬い」という表

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身体性、それが問題だ

WEB墓が最近話題らしい。
ネット上に予め自分の墓を作る動きは以前からアメリカであったようだが、ここ数年日本でも類似のサービスを展開するビジネスが出てきている。
永続性や個別性を担保するためにブロックチェーンを使ったNFTを活用するものもあるようだ。

Facebookでも死後にアカウントを「追悼アカウント」にできる設定がある。
(生前に自分の死後の管理者を指名しておく必要がある)
個人的にはWE

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いつも私たちは「今」にいない

週末に受けていた講座で、スピリチュアルケアの想定問答演習があった。
設定は、被支援者はALS患者の女性。
徐々に病状が進行中で、現在は寝たきり、まだ発話出来るという設定だ。

「もう逃げ出したい!」
という彼女になんと言葉をかけるか?という演習で、なんとか私が絞り出した回答は
「逃げ出せたらどうなると思いますか?」

状況をリアルに想像すればするほど、かける言葉などないように思えた。
弱い相槌が精

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