凪良ゆう「流浪の月」読書感想文
初、凪良ゆう作品。
前から読みたいと思っていた作品ではあるけれど、自分から読もうとは思っていなかった。薦められたから読めた。読めてよかった。
これ、映画化してるんですね。映画で見たい気もするし、文字にとどめておくほうが保身出来る気もするし。でも今度見よ。
感想としては、読んでいて結構つらかった。私はロリコン死刑思想を持たない。それに、私は他人への関心が著しく欠如しているから、誘拐した側を叩きたいとか、された側が可哀想とか思わないけど。けどさ、関心があるならせめて良い方向に関心を持とうよー。
文に何もされてない、自分からついていった、だから信じてほしいとか言っても信じられないよね。だって、そうだよね。君たち(警察とか世間とか)誘拐された時の状況見てないもんね。文と更紗のこと、何も知らないもんね。何も知らないのに知ってるふりして勝手に同情してるんだもんね。
個人的な話になってしまうけど、去年、私の身の回りでこれと似たようなことがあって。知り合いの起こした行動が誤解されて、悪人に仕立てられちゃうみたいな。だからやっぱり、文みたいな人ほど真実を理解してもらおうとしないよなって思った。
誘拐とかペドフィリアとか(今のところ)完全に他人事の世界だけど、誰がどういう意図を持って行動しているかなんて分からないよね。それゆえに誤解が生まれるのは仕方ないけど、せめて真実は違うかもとか思おうよ。っていうか助けろよ普通に。
私、ずっと前から、同情って全然救いじゃないなって思ってるのよ。可哀想なら貴方が助けてくれればよかったのにね。私は他人に興味ないから助けないけどね。
罪を犯したほうが、救われることもあるんだろうか。
文がロリコンだったら、もっとマシな人生だったんだろうか。
難しいな。
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