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山と海の街で過ごす、夏の旅【和歌山1泊2日スケジュール】

2日間、和歌山に行ってきた。家を持たずに旅をしながら暮らしライフスタイルをほぼ1年間続けてきたけれど、「旅行」をするのは、とっても久しぶりな気がする。

旅をしながら暮らす、はあくまでベースは「暮らし」だ。暮らしの合間に少しだけ旅(観光)をする、という感覚。だからこそ、2日間まるまるっと「旅をする」、というのは久しぶりなように感じるのだ。

和歌山は、山も海もあって本当にいいところだった(大学生の頃に熊野古道を歩いて以来の和歌山旅行)。なので、日記がてら2日間のスケジュールと感じたこと、振り返りを書いていこうと思う。

1日目

8:00  生石高原

1日目、まず向かうは、和歌山中部にある生石高原。標高800メートルほどの山で、ほぼ山頂まで車で行ける場所。山頂へ行くと、視界いっぱいに広がる山、山、山。緑がいっぱいで、なんだか別世界に来てしまったかのよう。

折り重なる山の美しい稜線

どこまでも広がる山々のその向こうに、さらに海が見えるのが和歌山らしくてうれしくなる。

緑と海、街のコントラストに心を奪われる

実は生石高原のことは、インスタで画像検索をしていてはじめて知った。山頂付近に大きな岩があって、写真の撮り方によって断崖絶壁に腰掛けているような写真が撮れたりする。

どこまでも続く景色をひとり占め

この崖に腰掛けてみると、景色をひとり占めできている気がして、圧巻の自然を目の前で感じられて、心地良い風が吹き抜けて。つい息を深く吸い込みたくなる。ただただそこに居たくなる。そんな景色。いつまでもこの空気感にただよっていたかったなぁ。

10:30 蔵王橋

次は、生石高原から車で20分くらいの場所にある、蔵王橋へ。赤い吊橋が、エメラルドグリーンの川に架かっていて。赤と緑の組み合わせがきれいだった。

自然と手作り感のある人工物の組み合わせが好き

少しだけ雨が降っていて、そんなしっとりとした空気の中、ひっそりとたたずむ赤い橋、その先に広がる緑。実は揺れすぎで怖くて最後まで歩けなかったけど、圧倒的な自然と手作り感のある人工物(橋)の組み合わせが好きで、遠くで眺めているだけで楽しかった。

圧倒的な緑

夏の山ってなんだか懐かしくて遠い日のことを思い出したくなるような気持ちになる。圧倒的な緑が広がっているはずなのに、なぜか記憶だけは遠くうっすらと引き戻してくれるような。そんな夏の緑が好き。

12:00 白崎海洋公園

次は、日本のエーゲ海と呼ばれる白崎海岸へ。目の前には真っ白な岩がそびえたち、その間に建物があって、日本じゃないような不思議な景色が広がっていた。

SF映画の世界…?

この岩は、白い石灰岩だそう。青空に浮かぶ、白い物体。なんだか人工的で映画のセットの世界に迷い込んだかのような気分になった。

白と青の世界

螺旋階段を登った先に海が一望できる展望スポットがあった。2ヶ月京都暮らしをしていたから、大好きな海を見るのは久しぶり。どこまでも限りなく広がる青の世界は、やっぱり私をどこか落ち着かせる。

空と海の境目が分からないほどに

この景色を眺めているだけで、私は私らしく居たいなあ、なんて思わせてくれる。圧倒的な青いの世界。

14:00 せち焼き やました

商標登録をしている元祖のお店

少し遅めのランチは、名物せち焼き発祥のお店「やました」へ。せち焼きとは、焼そばを小麦粉を使わずに卵だけでつないで、お好み焼き状にまとめたもの。お好み焼きの焼きそばバージョン。

見た目はお好み焼きそのもの

目の前で一生懸命に店員さんが焼いてくれるのもうれしいね。たっぷりの焼きそばと卵、お好み焼きよりも粉っぽくなくておやつ感覚で食べ進められた。おいしかったな~。

15:30 湯浅の街並み

1日目最後の観光は、湯浅町の街並みを散策。一帯が重要伝統的建造物群保存地区に指定されていて、しっとりとした古き良き街並みを楽しめるエリア。

普通の家も酒屋さんもたばこ屋さんも

古民家を改装したお店やカフェが多いわけでもなく、なんだかずっと「そこに在る」かのような印象の街並みだった。普通の家が多かったり、ヘルメットを被ったままお店に入っていく地元の人がいたり。ふつうの人たちが営む暮らしの街、そんな印象。

湯浅は醤油醸造の発祥の地…!

表だって観光地観光地していない普通のありのままの感じ(実際はどうかは分からないけれど)、その何気ない街並みが素敵だったなあ。

写真撮るのが、レタッチするのが楽しすぎる風景

ありのままの景色を、そのままに写真として切り取る。静かにひっそりと写真を撮るのがとても楽しい街だった。


1日目はこんな感じで終わり。早めに宿にチェックインして、本を読んだりだらだらしたりおいしいご飯を食べたりで疲れ果てて22時には就寝!

2日目

10:00 有田みかん海道

宿をチェックアウトして、有田みかん海道へ。有田市はみかんが有名。どこもかしこもみかん畑で。収穫期になったらオレンジ色に染まる、というのを想像したらかわいらしい。

穏やかな海が続く

「街道」じゃなくて「海道」なのも、いい。海の道。どの角度からも青く透き通るような海が見えて。穏やかな世界が広がっていた。

11:00 雑賀崎

次は和歌山市からも近い雑賀崎へ。ここには静かな港が広がっていて、その一角に、山沿いにぴたりと建ち並ぶ家々があった。

港町らしい景色

海沿いのコンクリートにぴたりとくっつく船、漁師さんたちの車、つん、と潮の香りがしてきて。港町はなんだか独特な雰囲気を放っているね。

12:30 和歌山城

和歌山市内にどーんと建つ、和歌山城へ。お城だけじゃなく動物園や庭園もあったりして、都会の中に緑がいっぱいで癒やされた。

天守から街を見下ろす

ああ、また街の向こうに海が見える。海と山と街と。そんなバランスがちょうどいい和歌山。

建物と建物の間を駆け抜ける車を見ているのも好き

海も好きだけど、同じだけ街も好き。とくに高い場所から眺めていると、車が駆け抜けていったり人が歩いていたり、いつもと違う目線で人々の暮らしを見ているみたいで。同じ一瞬なんて一度もないから、何度でもカメラを構えてしまうね。

14:00 中華そば 丸田屋

この日も遅めのランチ。せっかくなので和歌山ラーメンを。14:00頃行ったの居30分ほど列に並んだ。

中華そばとしらす飯

有名だから食べておくか、という温度感で食べたのに、ちゃんと普通においしくてびっくり。中華そばよりもこってり、とんこつよりもあっさりなラーメンが食べたい、みたいな気分のときに食べたい。飲んだ後の〆のラーメンに最高だな~。

旅を楽しむワクワクが止まらない

今回からの旅のお供、愛しのシルバニアたち

1年近く、家を持たずに旅をしながら暮らす多拠点生活をしてきた。旅が日常で楽しめるようなライフスタイルを送ってきたつもりだったけれど、この1年当たり前のようにいろんな地域に足を運んで思ったこと。それは、「旅をするように暮らす」と「旅をする」は違うニュアンスを含んでいるだなあ、ということ。

今回はふつうの1泊2日の「旅をする」だった。行ってみたい場所を事前に調べて、1泊2日でコンパクトに巡れるようにルートを決めて。そんなことをしているととってもワクワクした。(私は元々、旅の計画を立てたり調べたりするのが大好きだ)

一方で、この1年間は「旅をするように暮らす」だった。1週間近く同じ街に滞在するような暮らしだったからこそ、のんびりと行きたいタイミングで行きたい場所にふらっと立ち寄ったりしていた。ワクワクというよりも「心地よさ」を感じていたように思う。

あぁ、どちらもたまらなく大好きだな。「旅をするように暮らす」には、日々のささいな暮らしの隙間に旅が入り込む感覚。日々の延長に旅がある暮らし。一方で「旅をする」には、この短期間でどんな景色に出会えるのだろう、というワクワク感。自分で行きたい場所をピックアップしてルートを決めていく高揚感。そんな絶妙に、だけど決定的に違う魅力がある。


旅が日常に感じられる近さにある暮らしもいいし、ワクワクするような日常から少し離れた旅もいい。今回久しぶりに「旅をする」を和歌山でしてみて、改めて新しい景色に出会うこと、新しい感情を抱くことは、こんなにもワクワクすることなんだ、ということに気づけた。

「旅をするように暮らす」も「旅をする」もどっちも欲張って楽しもう。

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misaki|散歩日和
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