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2022年の振り返りを写真とともに

あっというまに年末になってしまった。12月は何かとバタバタしていて、2回も体調を崩した。実はいまも絶賛かぜっぴき中で、喉の痛みと戦いながらこうやってnoteを書き始めている。でも、やっぱり今年のうちに振り返れるものは振り返りたい。きっと年が明けて2023年になると、振り返るよりも「目標」だとか「抱負」に気が向きがちになってしまうから。「過去を振り返る」、振り返ることで気づきを得る、そんな時間を確保できるのは、やっぱり年末の特権だ。

今年は月ごとにまったく異なるライフスタイルや思考をしていたように思うから、毎月どのようなことを感じてどんな暮らしをしていたのか振り返っていきたい。写真とともに、美味しい食べ物も添えて綴っていきます◎

1月:京都暮らしを初めて体感できた月

雪がたくさん降ったね

1月はADDressを使いながら、あえて京都にだけ留まって生活をしていた。多拠点生活に少し疲れてきたのもあるし、気持ち的に「落ち着きたい」タイミングだったのだろう。

京都暮らしの原点・西陣へ

おもに西陣エリアのゲストハウスに何カ所か滞在して、「京都での暮らし」を初めて体験してみた。京都にはこれまで何十回も行っていたのだけれど、こうやって「生活をしてみる」という視点で過ごしたのは初めてだ。

こんな場所で仕事をした

意味もなく通ったことのない路地を歩いてみること。朝早く神社に出かけて見ること。仕事の合間にお寺に行って癒されにいくこと。すべてが「暮らし」の延長でできているんだ、と考えるだけでとても居心地がよかった。

寒い冬、朝一番の北野天満宮

今思えば、この1ヶ月があったからこそ、私は「京都に住んでみたいかも」という気持ちを育てていけたのだと思う。この1ヶ月の居心地のよさを覚えていたからこそ、ようやく「自分で決めた住みたい街」への移住を決められたのだ、と。

器の美しさをたくさん体感

あとは、信楽焼の工房へ取材に行けたのも印象に残っている。旅先で手触り感のある仕事をする、というのはやってみたいことの1つだったので、いつものリモートではなかなか感じられないあたたかな想いに触れた日だった。コーチングのお仕事を始めたのも1月!

「Wife&Husband」のコーヒー豆

旅先でコーヒー豆を買って丁寧に淹れるのが、暮らしている感覚が増していて、京都暮らしをより一層愛おしく感じられた。

丁寧に、ほっとする時間
「キッチンパパ」
机周りは常にきれいにしていたい

2月:旅暮らしで刺激をもらった1ヶ月

小田原の、青い海

2月は京都→用宗→小田原→鶴巻温泉と、多拠点生活らしくいろんな場所に移動した。天気が良くて、いま思い出される2月の景色は、真っ青の空と海。

冬は空気が澄んでいて富士山もきれい

そうと言い切れるくらい天気が良くて、大好きな海の景色に触れた1ヶ月だった。

冬と言えば鍋〜!!

自分が動くと、周りの関わる人も変わる。そうすると、また新たな人との出会いや刺激が生まれて、さらなる思考ややってみたいことが生まれる。そんなことを考えた1ヶ月だったように思う。

夜に開かれる本を読むための喫茶店

あと印象に残っているのが、静岡の「ヒトヤ堂」に行ったこと。不定期で開催されている夜の本を読むための喫茶店で、たまたま静岡の滞在がかぶっていたので参加してみた。

夜、コーヒー、読書

「夜に、読書をするために、喫茶店へ行く」このシンプルで清々しい響き。オレンジの明かりの下で、静かに2時間ほど読書に集中する。

泊まれる喫茶室

ただただ時間を過ごす、本を読んだり自分と向き合ったりして、何もないかもしれないけど、確実に人生には必要な、そんな掬ったらこぼれ落ちてしまうそうな時間。こんな時間を日々のどこかに散りばめたいなあ、と思って、日々に「余白」を大切にするようになった気がする。

青い世界
揚げ春巻きを作った
サウナ後のビールは最高だね??

3月:東京と福岡の都会二拠点生活

住み心地がよかった「unito SHIODOME」

3月はADDressをいったん休会して、unitoという「住んだ分だけ家賃が下がる」サービスをアンバサダーとして使わせてもらった。

軽やかに暮らしを変えてゆく

「気分で暮らしを試着するかのように変える」そんな気持ちになれて、より柔軟に趣くままに自分の暮らしは自分の気持ちで決めていきたい、という想いが生まれた。

大好きな場所、東京ジャーミィ

私が大切にしたいのは、日本一周や旅をすることではなくて、「行きたい場所に行きたいと思えるタイミングで自分が選択して向かう」、この自由さなのだと改めて感じた。

この空間、たまらない

私が大好きで応援しているバンドのボーカルの人の弾き語りライブに東京と、なぜか福岡に遠征にいった。いまだに福岡を申し込んだのは謎だったけれど、大好きな曲を間近で見られて、じんわりと幸せが染み渡るような気分に浸っていた。

新代田crossing

当時の日記に「この空間まるごと忘れたくないなあ、なんて思いながらもいつか忘れてしまう、けど忘れたくないなあ、幸せだなあ、行って良かったなあって思ったことは忘れないでいたいな。」と書いているけれど、本当にライブの醍醐味はこの感情だと思うんだ。細かな部分はもちろん忘れてしまうけれど、あのとき自分がどう感じたか、どんな気持ちに浸っていたかはちゃんとありありと思い出せる。そんな感情で繋がるから好きなのかも。

「ごまさば屋」
「珈琲花坂」
「マツパン」
「ラーメン長浜屋」
「鴨to葱」

4月:多拠点生活でツアー全通

軽い「全通おめ!」

4月は我ながらぶっとんだ1ヶ月だった。愛するバンドANTENAが活動休止に入る前のツアーが組まれて、そのライブに行きながら多拠点生活をしていた。

場所によって違う、ライブの空気

「好きなバンドのライブにお金も時間も気にせずに通いたい」というのは、高校生の頃からの夢で、それを自分のお金と時間で手に入れた、と思えた瞬間だった。

ライブのあとのお酒も最高だね??

大阪から東京へ、その間に静岡や茨城、福島などを挟みながら仙台へ。

桜の時期は神戸と大阪で
桜とアイスコーヒー
毎日散歩をしてたね

住む場所も行きたい街も自分で選択できる。そう、結局は「自分で選択する」という豊かさが、日々の充実度に直結しているように思うのだ。誰かに決められて、とか誰かのマネをして、とかではなくて。「私がしたいから、それをする、と選択する」このシンプルだけど、責任の伴う行動こそ、私自身が日々豊かに過ごしていられる「大切な感覚」なんだなあ、ということに改めて気づいた、と今振り返って思う。

ディープな街
さりげない景色を
「Northfield sendai」

5月:日々の心地よさともやもやと

お気に入りの街、大洗

5月は、茨城の大洗、神奈川の古淵、山梨の富士吉田、静岡の用宗と、雰囲気も景観も違う街へホッピングを楽しんだ。その街だからこそ見えるよさとか人の暮らしとか、そんなものにじっくりと目を向けられる余裕があったかな。

ふつうの日常
富士山の麓で暮らす

富士山の麓で1週間暮らして、富士山観察をしたのも楽しかった。街のよさを、あえて通り過ぎ去る人として観察する。その加減がとてもよく分かってきて、街の観察がほかの月よりもはかどっていたように思う。

完璧な富士山

この頃からnoteを3日に1回書くように決めた。それから、日々の感情に目を向けること、それを言語化できることが多くなったように思う。一方で、居心地のよさ、仕事も暮らしもスムーズにできすぎていて、ふと「このままでいいんだろうか」という不安な気持ちが渦巻き始めたのもこの頃。漠然とした不安を抱えながらも、なんとか折り合いをつけて前に進もうとしていたのかな。

「さわやか」

6月:京都プチ定住スタート

2ヶ月暮らしたお部屋

6月から3か月間、京都にプチ定住と称してゲストハウス&ホテル暮らしをした。1年弱家を持たずに暮らす多拠点生活をしてきて、その生活も刺激的で楽しかったけれど、同じ土地で日々を暮らすのは、やっぱりいいなあと実感した。

京都で暮らす

その土地に根付いて暮らすだけで、気持ち的にも安定して、しっかりと日々を過ごそうと思える。旅もいいけれど、暮らしも大切にしたい私にとっては京都暮らしはぴったりだった。 

誰もいない、観光客

朝早起きをして誰もいない観光地を歩く。「今日も1日いい日になりますように」と神社で参拝をする。仕事が上手く進まなかったらとりあえず鴨川でぼーっとしてみる。そんな、暮らし。京都で暮らし始めて楽しくていろんな居酒屋やカフェを開拓できたのもよかった!

「喫茶KANO」

7月:祇園祭との運命的な出会い

この景色を忘れられない

本当にこの時期に京都に暮らすことを決めてよかった、と思ったのは、祇園祭に出会えたから。なんとなくふらっと京都の街を歩いていたら、祇園祭の巡回で使われる鉾の組み立てが行われていて。

文化と伝統

ごくごく普通の京都の街に何千年も前のものが溶けこんでいる景色に衝撃といったら。毎日鉾が組み立てられる過程をワクワクしながら見に行った。来年はもっと歴史と文化を勉強して、知った上で全部見に行きたいなあ。

朝の坐禅の時間

あとは、朝早くに座禅に行って、そのあとサウナに入って、一仕事して、立ち飲み屋にいった、みたいな1日もあった。京都暮らし最高じゃん。

写ルンですで、日々を写す

8月:3つの暮らしを体感した月

コワーキングスペースでの仕事

8月はゲストハウスに10日間、実家に10日間、ホテルに10日間という、1ヶ月で3つの暮らし方をした1ヶ月だった。ゲストハウスではコワーキングスペースで集中して仕事と暮らしのメリハリのある生活ができて、実家では家族と過ごす時間の大切を改めて感じられて。

ホテル暮らしの1片

ただ、後半のホテル暮らしがその分ダラダラで孤独で精神的にまいってしまった。誰かと程よい距離を保ちながら暮らすこと、でもひとりの時間が欲しい、みたいな曖昧な価値観の中で、ホテル暮らしは正直、とても孤独だった。1人でいすぎることに慣れてしまって、殻にこもりすぎて。この「暮らしのふり幅」を改めて見つめ直すことができた、今思えばよかった1ヶ月だったな。

和歌山
岐阜に帰ったらいつも見る景色
気分がのらないときは江國さん

京都での家を決めたのもこの頃。3ヶ月の京都暮らしが無駄にならなかったほど、場所と理想の暮らしを照らし合わせて決めることができた。

9月:夏フェス、広島ワーケーション

青空の下、夏フェス

9月は、何年かぶりの夏フェスへ。ADDress&SHEつながりで出会ってなぜか好きなバンドの系統まで一緒だったチセさんと。夏と秋の混じった爽やかな空気の中で、大好きな音楽のシャワーを浴びる。今でもあの景色の心地よさを覚えている。

フェス前後は優雅にホテルステイ

後半は、久しぶりの旅暮らしへ。広島市に1週間ほど滞在して、久しぶりに「旅をしながら働く」を体感した。3ヶ月の京都暮らしを経て、気付いたらそっちが日常になっていて、それまで当たり前にしていた旅暮らしが非日常になった感覚があって。

ユニークなゲストハウス

広島の大好きな街を巡りながら、その合間で仕事をして、やっぱりこのグラデーションみたいな暮らしが私にとっては心地いいなあ、と改めて感じられた。

秋は外で読書
広島、ずっと天気良かったなあ
おりづるタワーにて
新緑の京都も最高
「So good coffee and bake」

10月:最後の旅暮らし月間

最後の旅暮らし

10月は、大好きな大好きな尾道からスタート。思えば多拠点生活を始めてから3回目の訪問だった。何をするわけでもなく、ただただ歩いているだけで嬉しい。

大好きな景色

街の空気感を味わっているだけで嬉しい。本当にいろんな街を巡ってきたけれど、「その街の空気感に包まれているだけで、嬉しくなる」みたいな感覚に陥るのは、尾道だからこそなんだと思う。

穏やかな大好きな海

一回は京都で暮らすことを決めたけれど、いつか京都で暮らしながらも月に半分は尾道に遊びに行く生活がしたいな。

ADDressの拠点で1番住み心地がよかった

後半は、神戸の西神や大阪など関西圏をうろうろして、1年に及ぶ多拠点生活を終えた。もうこれで重い重いスーツケースを転がしながら移動しなくて済むんだ、という安心感と、人生の中でもこんなにも刺激的で自分の気持ちと向き合った暮らしはなかっただろうなあ、という感慨深さと、単純にいろんな街に行けなくなる寂しさと

こんなささやかな日々も愛おしく感じるね

正直、多拠点生活を始めた頃はここまで続くと思っていなかったけれど、やっぱりどう考えてみても、あのとき一歩踏み出してみてよかったなあ、と心から思える。自分の選択肢に誇りを持てる、ということは、本当にこの1年間の収穫だと思えるのだ。

11月:京都引っ越し&暮らしスタート

新しい、私だけの家

ついに、1年3か月ぶりに、自分の家を持ってそこでの暮らしを始めた。鴨川にピクニックに行ったり、近所を練り歩いたり、「そこに住み着く」からこそできることをいろいろ試していた。

鴨川とピクニック
毎日遊びに行ってた

仕事量をセーブしてまで、京都の紅葉をたくさん見まくったのもいい思い出。圓光寺、南禅寺、法然院、東福寺、祇王寺、本当にいろいろな場所に行けた。11月は完璧に「京都での地に足をついた暮らし」を体現できた。

ひたすらに、紅葉を追いかけて散歩へ

なんだか、これが京都に単に引っ越す、のではなくて、「1年間、いろんな街を巡ってきて、私の意志で決めた暮らし」なのが、ここまでの充実感を生み出しているのだと思う。私がいいと思った場所で、ここなら理想の暮らしが送れそうだと思った場所で。その決定権は、すべて「私」。ここでも、自分で物事を選択することの豊かさを体感していた。

11月なのに暖かくて外でビール
法然院、きれいだったな

12月:大好きだったものとの再会

「To.」

京都に暮らしはじめて、12月はたくさんの人が遊びにきてくれた。飲みに行ったり散歩に行ったりカフェ巡りにいったり。

占いもしてもらった

たくさんの人と関わる中で、やっぱり私には人とのつながりの中で自分の感情を見つめ直すのも大切だなあと改めて感じられた。

武道館

あと、小・中・高校生と生きがいのような存在だったUVERworldと再び人生が交わったのが信じられない出来事だった。10年くらいの空白の期間を経て、ライブに行って、彼らがあのときと同じように(もちろんさらにさらにかっこよくて熱くなった姿で)ステージに立っていた姿を見て、涙が止まらなかった。

この熱い気持ち、忘れたくないなぁ

もうこの先聴くことも出会うこともないだろうと思っていたのに、こうやって再び交わったのが、信じられないけれど、めぐり逢いのようで愛おしい。きっと来年もたくさん会いにいくのだろうな。そんな胸に刻まれるような温かさで満ちた気持ちで、今こうして年末を迎えている。

「終日note」
夕暮れと夜のあいだ
めくる景色

2022年は「自分で選択するしなやかさ」がテーマだった

こうやって1年を振り返ってみて改めて思うのが、私の日々の豊かさは「自分が選択をする」ことに直結しているということ私が選び取って、他の誰でもない私の人生を動かしている。そんな感覚とともに日々を過ごすことで、しなやかに、でも軽やかに向かいたい方向へただよっていくような。

その感覚こそ、2022年に磨かれたものだと思う。2021年は、自分の仕事や多拠点生活という選択をしたことに若干の迷いがあった。「本当にこっちの選択をしてよかったんだろうか」というような。けれど、2022年は理想の暮らしを自分だけの感性で研ぎ澄ませて、実現へと進めていったように思う。この「自分で」がキーだったのだ、と1年を振り返って今強く感じる。

来年のことは年を越した後に考えるとして、2022年の私に声をかけるとしたら、「よく決めきってここまで来てくれたね」という言葉。選択というのは、ときには怖さとか不安とか迷いが生じるけれど。それを乗り切ってひとまず「決めきる」ことができたのは、何より私の自信になっている。

2022年、お世話になった方、ありがとうございました!!

そんな気持ちを味わって、来年はどんな1年にしようか。じっくりと考えたいと思う。この1年、たくさんの方にnoteを読んでもらえて、毎日のようにnoteを書く時間を確保できて、幸せだったな。皆さんが心穏やかに年を越せますように🐰

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misaki|散歩日和
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