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誕生日を起点に、過去を振り返ってみる │ 30歳という節目に思うこと

10月7日、30歳になった。
昨日まで20代で、今日から30代、何にも変わらないのに不思議な気持ち。
毎年、歳を重ねるたびに「いまが好きだな」と思える。

4年前の誕生日に初めてnoteを更新したから、毎年この日になると通知が来るようになった。そのたびにこの時の拙いnoteを読み返すのだけど、もう4年。コロナで仕事が休業になって、デザインやライターの勉強をはじめて、自分の理想の暮らしと徹底的に向き合い、考え、どうにかしたいともがいていた時。

そこから、仕事をやめて、フリーランスといえば聞こえはいいけれど仕事もままならないままフリーターになって、多拠点生活として日本中を暮らすように旅をした。

そして、多拠点生活から、京都暮らしへ。ずっと愛してやまなかった京都で暮らすことを決め、いまは夫となるパートナーと出会い、生活を根付かせていった。

さらに、1年が過ぎると、私は結婚をしてしまった。20代のうちに結婚をするとは思っていなかったけれど、20代、自分のしたいように生きてきた結果が、大切な人と暮らすことなのかもしれないと、点と点が線で繋がっていくような感覚を覚えた。

1年ずつ、誕生日ごとに見ていくだけでも、私にとっては多くの変化が訪れた。環境、仕事、そばにいる人、感情、したいこと。すべて、変わっていく。変わらないことの方が少なかった20代。変化が多かったからこそ、私は私が大切にしたい軸のようなものを見つけられた気がする。

例えば、暮らしと仕事。仕事も大切だけど、それ以上に私は暮らしそのものを大切にして生きていたい。仕事と暮らし、ではなくて、暮らしの中に仕事も楽しみも自由な時間もすべての要素が混ざり合っているグラデーションの日々を生きていたいと思うようになった。

例えば、住む場所。20歳の頃からずっと憧れていた京都での暮らし。自分が自分らしく主体的に生きるためには、住む場所を自分の意志で決めること。住みたい場所にいつだって行けるんだ、という軽やかさは常に持ち合わせていたい。

29歳、あっという間だったけど、したいことたくさんできたな~。エッセイの仕事ができた、20代のうちに文学フリマへの出展をして自分の本を売ることができた、5年ぶりの海外でハワイに行った、ハリー・ポッター全話見た、新しいスポーツをはじめた、収入が増えた、京都検定を受けた、京都の街をたくさん歩いた。本を60冊近く読んだ。

30歳になった今、思うこと。今が一番生きやすいな~ということ。大切なものや人を手に入れたり手放したりしながら、今、私はちゃんと大切なものや人を大切にしたいと心から思っている。手放したりなんかせずに、維持をして磨いていきたいと思っている。大切なものや人を大切にしたいと強く思える人生は、いいな~と思える。20代の頃は手放してもいい、なんて思っていたのだけど。

30歳、30代のテーマは、これからじっくり考えよう。10年後、どこで何をしているのかなんて分からない。20歳の私が、いまの私をまったく想像できなかったように。相変わらず「これだけは成し遂げたい」という強い希望みたいなものは特にないし、人生を賭けて叶えたい夢、なんてものもない。というと寂しく聞こえるけれど、私はこれでいいのだ、とようやく最近思えるようになった。

大きな夢がなくても、その時々の小さな日々の暮らしで叶えたいことを少しずつ叶えていけば、いつかそれは線となり、軸となっていくのだろう。小さなやりたいことを細々と叶えながら、時に迷ったり道を逸れたりしながら、いつのまにか40歳になっていたりして。

以下、ハイライト的に振り返った20代です。本当にいろいろ経験して、失敗や後悔もして、なんだか愛おしくなってくるね。

20歳:海外に行くためにユニクロのバイトのシフトを入れる日々。2週間のヨーロッパひとり旅で、ドイツ→フランス→ベルギー→ルクセンブルク→オランダを駆け巡る。大学生の時のザ恋愛をしていた記憶がある。同じ学科のカップル3組で温泉旅行とか…!若い。

21歳:就活前に自己分析をしている時に、「私がしたいのは海外での暮らしだ」と思い立ち、休学を決める。したいことも特になく、このまま社会に出るのが怖かったし、失恋直後だったから、何でもできると思っていた。フィリピンに4ヵ月、その後5ヵ月いたカンボジアで22歳の誕生日を迎えた。英語は全然上達できなかったけど、今でも連絡を取り合う友達に出会えたのは本当に収穫。

22歳:日本に帰国して、大学5回生をする。就活が向いてなさ過ぎて、特にグループワークが苦手すぎて本当に嫌だった。旅行会社に内定が決まった。卒論ではずっと興味のあったイスラームの女性について書いた。興味のあることを深掘りするのが楽しくて、それを大学1回生の時から感じてたらな~バイトばっかりしなかったのに~と後悔する。狂ったように東南アジアに行く。カンボジアとタイに4回も行ったぞ。

23歳:社会人1年目。旅行会社に就職する。1年目からやりたかった旅行の企画ができて、とても楽しかった。好きなことを仕事にするのは悪くないぞ、と思い始める。だって1日の3分の1を仕事に捧げるんだからね。

24歳:当時の恋人の転勤が決まって東京⇔岐阜の遠距離恋愛をした。あの時、少しでも東京の暮らしを垣間見れて本当に良かった。自分が望めば、住みたい場所を変えられるかも、というかすかな希望を持てたというか。仕事でも海外に行かせてもらえたりして、20代でいちばん楽しんだ~と思える1年だったかも。令和になる瞬間は、友達と川崎の電脳九龍城でプリ撮ったりUFOキャッチャーしてたな~。

25歳:コロナで海外旅行専門旅行会社だった勤務先は休業。仕事がなくてずーっと自宅待機。遠距離の恋人とも会わずに別れる。予定の入っていたライブもすべて中止。有り余る時間を使って、たくさん内省をした。結果、「場所に縛られない働き方をしたい」と思い始め、貯金をはたいて、ノートPCを買い、シーライクスに入会する。

26歳:仕事を退職し、フリーランスともいえないほどの無職となる。今考えてもすっごく後味の悪い失恋をする。徐々に仕事も安定して、アパートを解約して多拠点生活をする。尾道に20日以上もいられて、海のある街で暮らしを営む幸せを痛感した。

27歳:家を持たずにスーツケース1つで旅するように暮らした。京都で3ヵ月仮移住をしたりもして、祇園祭にハマる。28歳になる少し前に夫となるパートナーに出会う。

28歳:ちいかわにハマる。京都でひとり暮らしを始めたのに、10ヵ月で引っ越す。結婚する。UVERworldのライブに7年ぶりに行く。

29歳:これまでの出来事が嘘だったかのように落ち着く。5年ぶりの海外旅行でハワイに行く。ZINEを製作して、自分の本を出す。

私の20代

noteを読んでくださる皆様、いつもありがとうございます💐これからもどうぞよろしくお願いします◎


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