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読書メモ:失われたものたちの本

久々に、物語を読みました。
最近、ビジネス本やハウツー本ばかりだったから。

思考の体力とでもいうのでしょうか。

簡単に答えの出ないことを、しつこく考える力って、よくできた物語を読むことで鍛えられるのではないでしょうか。

久しぶりに物語を読むことで実感しました。

私が考えてる「よくできた物語」は、階層構造のある話です。
例えば、子供の頃に読んだ時と、大人になってから読んだ時で、お話から受ける印象が異なる話です。

「失われたものたちの本」のテーマは、ビルディングストーリーです。

子どもの頃だったら、主人公の成長を追体験できるファンタジーとして読めた気がします。

今は、ただの成長物語としては、読めません。
物語が終わっても、モヤモヤと疑問の残ることがたくさんあります。

世の中は自分の思い通りにならないし、一つの問題を片付けておしまい、ということはない。
解決できないことや、取りかえしのつかないこともたくさんある。
次々と、辛いことが起こるのが普通。

そのように言われてるような気分になります。

主人公は最初、辛いことには向き合いません。
早く世界が、元の通りに戻らないかと願って、ひたすら自分の殻に閉じこもります。

その主人公が、物語の最後には、現実に向き合える大人になります。

大人になるってどういうことか。

私はこの物語を読んでる間、繰り返しそのことを考えさせられたのでした。

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そういえば、このコロナ禍で「いつ元の通りに生活できるのか」という話題が、度々、取り上げられてました。

何も行動を起こさず、変化する以前の状態に戻らないかと願う行動は「失われたものたちの本」の主人公の、成長する前の姿に、とてもよく似てますね。

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