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私、はじめまして

距離に恋していたなんて
知っていたわ そんなこと
容易い女と思われていたのよね
美しい思い出なんて 残らない
どうぞ好きに笑えばいいわ

「時間を きみを奪っていった」
そんな声で 慰めるひと なにを言っているの
なにひとつ 涙一つ ささげた覚えはないわ
私の為に過ごした時間
私の為に磨いた私
誰がために輝く星ではなかったの
そういうことも知らないのね

嘘ばかりついていたのは あなただけ
私は私を背かない
もう終わり
記憶はもうじき灰になる
ゼロからの私
残念ね その輝きを知ることはない

鏡の私 はじめまして
史上最高の私 よろしくね