見出し画像

いじめよ。ありがとう

私は小学生の頃いじめに遭っていました。

小学校でも

習い事でも。

髪型を制限されていたり

服の色が他の子と同じだとダメだったり

ブスだと言われ、

隣に座ると離れていく人々。

階段から突き落とされたり

手伝いを求められて、

歩いて行くと、触らないで。使えない人。

と言われたこともありました笑

それが嫌だと思ったことはなかったけれど

心は傷つきまくって

瀕死状態だったのだと思います。

その人たちを恨んでいるかと言われたら

そんなこともなくて

今では会えば普通に話します。

とはいえ、心の傷は癒えることはないでしょう

でもいじめに感謝しようと思えた一つに

友達にいじめの話をしたら

生きててくれてありがとう。

いじめる側にならないでくれてありがとう。

と言われたことです。

すごく辛かった。

この私の気持ちを

わかってくれる人がいるんだ

と思って

本当に生きていて良かったと思いました。

そして、いじめられていて良かった。

いじめる側じゃなくて良かった。

と強く思ったんです。

小学生の頃は

私をいじめるのは

学年の暗黙の了解でした。

学年みんなが私を無視して、

私をぶりっ子だ。ブスだ。

と扱っていました。

もしかしたら

私がいじめる側だったかもしれないんです。

そう考えたら

私にしかできない経験をさせてもらえて

人生における

絶望の全てをひと足さきに

味わえて良かったんです。

そして、いじめよありがとう。

もう一つのきっかけは、

中学受験です。

結局、私は中学受験をしようと思いました。

当然の決断だったと思います。

親は地元で友達を作らなくていいのかと

中学受験をすることに

乗り気ではなかったのですが

私が決めたことなので

応援してくれました。

周りと比べたらあまりにも遅い

小学校5年生の時に受験勉強を始め

偏差値が高い学校へ行ったわけではないですが

志望校には全て合格して

晴れて

地元とおさらばした中学生に

なることができました。

私は

いじめとはいじめられた人間にも

少なからず悪い部分があったと思っています。

この考えを推奨はしません

むしろやめてください。

ただ、私は

人に謝れなかったり

無駄にプライドが高かったり、

人のせいにしたり、

男子と毎日殴り合いの喧嘩をしたり

話しかけるなと言われているのに

毎日全員に挨拶をしたり、

グループラインなんて絶対いれたくない。

と言われているのに

毎日いろんな友達に

グループラインに入れて

と頼み込んだり

へこたれず、むしろ主張の強い女の子でした。

そんなんじゃうざがられて当然です。

だからっていじめがいいとは言っていませんよ笑

それはなぜか、

今でも私の遺伝子に

いじめの記憶も恐怖も

絶望も苦しみも孤独も

刻み込まれて消えないからです。

常にまたあの気持ちが蘇ったら

どうしよう。

またみんなが私に矛先を向けたらどうしよう

という気持ちがあるんです。

友達を信じているつもりでもふとした瞬間に

疑ってしまう自分がいるんです。

そんな気持ちを抱え続ける苦しさがあります。

ただ、いじめよありがとう。

というタイトルにしたのはなぜなのか。

中学受験をして

私のことを知らない人と一から生活できるのに

また同じようにいじめられたくない!

と思ったんですね。

そこで、春休み中に

私がいじめられた原因を分析したり

自分の気持ちをノートに書いたりしてみました

すると、

ありがとうもごめんねも言えない。

プライドも高い。

とわかったんです。

そこで、第一印象で勝負するために

目を見開いて笑顔でいる練習をしたり

声のトーンを高くしたり

汚い言葉を全てやめたり

色々と試行錯誤して

私の理想の人間を作り上げました。

中学に上がると

今までとは違って

可愛いと言われたり

優しいと言われたり

完全に私の作戦勝ちでした。

とはいえ、

いじめ後遺症なのか、

人を信じられないし、

人が怖かったんです。

なので、

可愛いという言葉の裏には何か

隠されているんじゃないか

とか、

本当は私のことが嫌いなんじゃないかとか、

習い事の場所を通ると

過呼吸で涙が止まらなくなったり、

できればそんな姿を学校で晒したくないわけで、

そうなると

いつ意に反して過呼吸になったり

手が震えたりするかわからない怖さを抱えたまま

学校生活を過ごすことになりました。

常に気を張っていて

少しの音にも

ビクビクして、

安心した生活とは言えないですよね。

でも、いじめから6年経った今

私は幸せなんです。

いじめがなかったら

今もありがとうごめんねが

言えないかもしれない。

人の気持ちを考えられない人間に

なっていたかもしれません。

苦しんでいる人に寄り添うことすら

できなかったかもしれません。

そして、

裏切られてもいい。傷ついてもいい。

と思えるようになりました。

だってあの時より辛いことはないから。

部活で理不尽な状況に陥った時も

二日で2キロ痩せましたが

いじめよりは辛くなかったです笑

そんな心の余裕も生まれました。

いじめは絶対にダメです。

そんなことを言って、

いじめがなくなるとも思いませんが

いじめられた人は

苦しみ続けるんです。

いじめはこれからの人生全てを壊すんです。

いっときの苦しみなんかじゃありません。

それでも

生きててくれてありがとう。

いじめる側にならないでくれてありがとう。

と言われた私は

生きていくしかないですね笑

今日も幸せな1日を過ごすつもりです笑



いいなと思ったら応援しよう!