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みさき
2024年1月10日 01:38
電車のホームを歩くのは花束を抱えたおじいさんニット帽を被って体の温もりを花束へ伝えるように大切に抱えているあの花束はどこへ行くのだろうどんな気持ちで花屋へ行ったのだろう電車の窓から見えたのは花束を抱えたおじいさん青空の下でおじいさんは何を思うのだろう恋人へ会いに行くのかもしれない幸せを分けに行くのかもしれないあとは花束に任せたよ青空の下の茶色
2023年12月22日 21:06
青春の鐘がならなくなる前に今を大切に生きていく仲間たちとのお別れを前に学食を食べておく写真を撮っておくお菓子パーティーをしておくあなたの笑顔とあなたの言葉を心に焼き付けて青春の鐘を鳴らし続ける忘れたくないこの日々を自分を嫌いになった日も生きるのをやめようとした日もそんなもの誰にも触れさせないだから覚えておきたい忘れたくない苦し
2023年12月14日 21:54
最寄りの一駅前で降りた寒い冬の日に一眼を片手に学校帰りに散歩をした。散歩がしたかったわけじゃない何かをこの手に収めたかった。夕焼けの淡いピンクと特急の忙しない音パトカーと乗用車制服姿の見知らぬ人たち小春日和にマフラーを巻いて遠くには穏やかな山並みが見えるそれだけでいいそれだけが私の生きる意味お月様に微笑んで1日を終えようとしている。カ
2023年10月25日 08:05
右を向けば右を向く左を向けば左を向く車のライトがカーテンを辿る桜吹雪のようにささやかにいつか右を向けば左を向くならば左を向けば右を向くもうどうやっても切り離せないこともあるただバカにしたような笑い方しかできないときもあるそんな全てに微笑みをそんな全てに矛先を誰にも見せない顔がある誰かにだけ見せる顔がある誰にも見せない顔がある誰かに見てほしい顔がある誰かに