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[着物でお出かけ] 千年を超えて紡がれる、手すき和紙の美 「ISSEY MIYAKEー紙衣によせてー」展へ


ISSEY MIYAKE GINZA / 445

今回は、東京・銀座にある「ISSEY MIYAKE GINZA / 445」にて開催中の「On Kamikoー紙衣によせてー」展へ。

麻の繊維で織った布ではなく、麻の繊維から作られる「麻紙(まし)」を素材に仕立てた紙衣(かみこ)の展示があると知り、「間近で見てみたい!」と、銀座まで足を運んでみました。

展示会場は、床や壁が和紙で覆われており、温かみのある風合いにどこか懐かしさを感じます。
静かで穏やかな、この神聖な空間に、私はとても癒されました。

額の中に展示されていたのが紙衣でした。
凄い!!ビックリするほど、ピタッと平たい!
畳むと平らになるのが、とても日本的。和装に通ずるものがあり、感動しました。

マネキンが着用すると、立体的なデザインが際立ちます。
和紙をしっかりと揉み込んで作られたことで、張りすぎず、適度な落ち感が生まれ、とても美しいです。

別のデザインもまた、独創的で、その折り畳み方は実に興味深い。

映像展示スペース

制作過程を追った映像展示もありました。
国産の大麻(おおあさ)を育てる麻農家さんのお仕事は、拝見する機会もなく、私にとっては大変勉強になる希少な映像でした。

日本の伝統模様で大人気の「麻の葉」は、この大麻をデザインしたもの。健やかな成長を願う意味が込められています。

大人の身長をはるかに超え、天に向かって伸びる大麻の力強さを見て、この模様が持つ意味を改めて感じました。

↓こちらに映像が掲載されていましたので、ご興味ある方はぜひ。
麻農家、和紙工房、デザイナー近藤氏の制作過程を見ることができます。


帰りに、その貴重な大麻の「麻紙」で作られた印刷物をいただき、感動!
実際に触れてみると、、、
揉み込まれてシボがつけられたことで、和紙とは思えないほどの伸縮性があり、その独特な風合いは、まさに驚きです。大切に保管するため、神棚に飾らせていただきます。

開催期間がとても短いので、お見逃しなく。

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ISSEY MIYAKE「On Kamiko ー紙衣によせてー」
開催期間:2025.1.6(月)~2025.1.28(火)

ISSEY MIYAKE GINZA / 445
東京都中央区銀座4-4-5
東京メトロ「銀座駅」

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おまけ

円筒形の椅子は、「イッセイ ミヤケ」のプリーツ加工をする時に使用した紙を圧縮して再利用し作られそう。紙に移った染料がなんとも言えないマーブル模様を生み出しています。
偶然にも、着ていた着物コーディネートとの配色と似ていて、嬉しくなりました♪


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