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これからは「心がフレキシブルになる」家づくりを

「フレキシブル」=「可変性」

これは家づくりのお仕事の中で
大切にしてきたことのひとつです。

人生は変化の連続なのに、
家という大きな物体は一度つくったら
簡単には変えられない。それは困るだろう。

特に、自分自身が家庭を持ってからは
より一層このことを
家づくりの現場でもお伝えするようになり、
それに準じた間取りや機能をご提案してきました。

具体的には、間取り替えや模様替えのしやすさ、
メンテナンスのしやすさ、
飽きのこないニュートラルな内装材など・・・

それは、お客様のためであるようで
ある意味では、自分の保守性だったのかもしれないなぁ
と最近気付き始めています。



2つの「フレキシブル」


ちょっと話が飛びますが、
「フレキシブル」=「柔軟性」は、
近年の私の人生のテーマでもあります。
大切にしている「価値観」のようなものです。

もともと頑固者の私は、人生経験とともに
もっと柔らかく物事を捉えられるようになりたい
と思うようになり、心がけていることなのです。


ここまでで2つの「フレキシブル=柔軟性」が
出てきました。

●家(目に見えるもの)の柔軟性
    =間取り、扉、設備などの機能のこと
●人の心(目に見えないもの)の柔軟性
    =人間のものの見方や感性のこと

近年の私は、家づくりの現場においても
後者の  人の心(目に見えないもの)柔軟性
大切にお伝えしていくことに比重をおいています。



家づくりをもっと面白くしたい

家づくりの計画中、
これまでの経験則や一般的なマニュアル通りに
機能やビジュアルをご提案し理路整然と整えていくこと。
これももちろん価値だと思いますし、
これからも続けていきます。

ただ上にも書いたように、
最近の私はどちらかと言うと
もっと変化することや個人の感覚で揺らぐことを前提に
楽しめるようなプロセスにしたいなぁと
漠然と考えています。


例えば、打合せの際、

お客様:
「先々の暮らしのことが分からないことだらけ。
 だから決めるのが不安。」
      ⇩

私:
「それはめちゃくちゃエキサイティングなこと!
 もっと身軽になって楽しむための準備をしましょう!」

と今の家の物の断捨離を促す。

お客様:
「色々な情報が外からたくさん入ってきて迷う。」
      ⇩
私:
「もっと自分らしさを追求するチャンスですね!」
と背中を押す。


こんな風に迷いや不安を
楽しみに変えていくように心がけています。

これらはどういうことかというと、
意思決定すること自体を
ゲームのように好きなように解釈し
感性に従って楽しんでいただく環境をつくること

なんですね!

大きな買い物だけど、
もっと心は自由であっていいと思うのです。

現実的なコストの掛け方だって
自分のこだわり次第で偏りがあっていい。

不動産価格や建設費を抑えて、
思いっきり家具にこだわる。

愛車を守るためにやけにガレージにこだわる。

山に住みたくなったからマンションを売却して
田舎に住み替える。

こんな風に、自分たちが主体となって
自分の感性やバランスを大切にしながら
面白がりながら選び、

そして住まいながら
後から出てくる課題に対して
見方や環境を柔軟に変えていく方が、

長い目で見てもより自分たちらしい
豊かな暮らしが叶うのだろうと考えているのです。

家に限らず、自分の「持ち物」や「今いる環境」に
愛着が持てるプロセスって
こうゆうことなんじゃないかなと思います。


人生をしなやかにする家づくり

こういった「ものの見方」のお話って、
もしかしたら様々な分野で
よく言われているかもしれません。

これからの時代、
でっかい持ち物である住まいの購入についても
より一層、この「目に見えないプロセス」が
重要視されるようになってくるのではないかと
感じています。

どこに住んでいたって、
たとえ雨風防ぐためだけのテントにだって
愛着が湧くような
暮らしづくりのご提案やプロセス。
これを追求していきたいなぁ〜と考えています!


そう確信したきっかけは意外にも
ある高級家具店のセミナーに参加したこと。

それは、次回書きたいと思います!

ちなみに以前、これと似たような内容の記事を
もっと違った目線で書いてました⇓

読んでいただき、ありがとうございました。





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