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グリーフケアとは?心と体に優しく寄り添うために

あなたは大切な人を亡くしたことは
ありますか?

私は父を亡くしてもうすぐ丸2年になります。

先日、父親と娘さんが楽しそうに
話しながら、私の目の前を通り過ぎた時、
もう私には父親はいないんだと
ふと現実に返った瞬間がありました。

大切な人を失うことは、
「人生最大のストレス」
と言われています。

身近な人でつながりが強い人が
亡くなった場合、
強い悲しみを抱きます。

また人によって、
心や体に出る影響も変わってきます。

大切な人を亡くしたときに生じる
苦痛のことを「悲嘆(グリーフ)」
と言います。

悲嘆は、自然な感情の変化で
誰にでも起こります。

大切な人の死の直後には、
「まさか」という死を否定する
気持ちが起こります。

焦燥感や罪悪感、故人への執着など、
自分ではコントロールできない感情が
起こります。

眠れない、食欲がない、
疲労感が続くなどの症状も
出てきます。

時間の経過とともに、
悲しみを伴いながらも、
故人との楽しかった思い出を
思い出すことができるようになったり、
様々な活動への興味を取り戻し、
新たな役割を務めることができるように
なったりします。

故人のことを思うと悲しみが
あふれてくる状態から、
徐々に楽しかったことなど大事な記憶を、
自分の中にうまくとり入れていくことが
できるようになります。

ところが、
悲しみが一日中続いて仕事が手につかない、
家事が全くできないなど
日常生活が送れないという人がいます。

食べられない、眠れないというのも
典型的な症状です。

日常生活に影響が出てくる場合は
医療機関の受診などの検討が必要です。

その場合、受診する診療科は
精神科、心療内科などになります。

遺族ケア、家族ケア、
グリーフケアを専門にしている
病院であれば、より専門的な
対応をしてもらえます。

「この悲しみが永遠に続くのではないか、
自分はどうなってしまうのか」
と不安になる人は珍しくありません。

悲しみが続くことが
特別おかしいものではなく、
そういう過程をたどるものであることが
わかると安心する人も少なくないです。

周りにいる人からみて、
「元気がないように見える。」
などあれば、声をかけて
差し上げてください。

この時にしてほしいことは
しっかりお話を聴いて差し上げること。

絶対にやってはいけないのは
興味本位で話を聞くことです。

もしかしたら、本人からは
「大丈夫」と言われることが
あるかもしれません。

その時は、
「いつでもあなたの話を聞くからね。」
と伝えてあげてくださいね。






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