『ソウルメイト - 七月と安生』を観て感じたことなど #1
『ソウルメイト - 七月と安生』(2016年、香港・中国合作)
先日鑑賞した、『少年の君』と同じデレク・ツァン(曾國祥)が監督。加えて、同じく『少年の君』で主演を演じたチョウ・ドンユィ(周雪雨)がこちらでも「アンシェン」という女性を演じます。
『少年の君』のような衝撃的なストーリーではなくて、もっと身近で、観たらきっと親しい誰かの顔が思い浮かぶような、そんなお話でした。
やはりここでもチョウ・ドンユィ(周雪雨)の演技が光ってた。なんだろう、この子は……めちゃくちゃ美人ってわけではなく、何か人を惹きつける演技をしますね。
『少年の君』のイェンも、『ソウルメイト』の安生も、本当に存在している人のよう……
で、"ソウルメイト"と聞くと、昔読んだ"eat pray love"の中にすごく印象に残る言葉があって。
意訳すると、
「人は"ソウルメイト"は自分とピッタリ合う運命の人だと考えて、それを求めている。だけど、本当のソウルメイトは"鏡"だ。君が抱えている全てを映し出して、君が人生を変えられるように君に気づかせる。
本当のソウルメイトというものは、君が人生で出会う人の中で、おそらく一番大切な人だ。彼らは君の心の壁を取り払って、君を目覚めさせる。でも、ソウルメイトとずっと一緒にいられるかって?そんなわけない。辛すぎる。
ソウルメイトは、君に新しい自分に気付かせるためにやってきて、そして彼らは去っていく。」
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傷つけあうけどお互い大好きな七月と安生の姿とこの小説の"ソウルメイト"という言葉が重なりました。
ちなみに、この"eat play love"はジュリア・ロバーツ主演で映画化もされていて、私は映画も観たはずなんだけど、この小説の一節以外のことはあんまり覚えていません。
それほどこの言葉が当時の自分に響いたんだろうな。
『ソウルメイト-七月と安生』のエンドロールに岩井俊二監督へ感謝の言葉もありました。岩井俊二監督がこの映画に携わったわけではないけれども、制作にインスピレーションを与えているようです。
日本の映画に影響を受けたアジアの方達がつくる映画がまた新しい世界を教えてくれて、深掘りしていくとどんどんアジアエンタメの沼から抜け出せなくなりそうな……
今週もまたお家で映画三昧の週末になりそうです。
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