突如、「成瀬は天下を取りに行く」の宮島未奈にはまる
土曜の午前中は、TBSの王様のブランチの今週の本と映画の売り上げランキングを観るのが、私の密かな楽しみだ。
今週は宮島未奈の「婚活マエストロ」を紹介していて、なんだか面白ろそうだった。
宮島未奈の著書を読んだことはなかったが、妙に派手な「成瀬は天下を取りに行く」の表紙は本屋さんで目立っていて、知っていた。
婚活マエストロを早速ググった所、AmazonのKindle Unlimitedで文藝春秋別冊で連載として読めるのだった。
入っててよかったKindle Unlimited!
と思っていたら、noteのWEB別冊文藝春秋さんで全文公開中でした。
文藝春秋さん、太っ腹!
よくあるパターンで一巻だけと言うこともなく、最後まで読むことが出来た。
最近、小説は所詮作りごと、真実の方が面白いと思っていた私だったが、予想に反して面白かった。
主人公の設定が現実的で、在宅ライターだった著者の経験から来ていると言うのがよくわかる。
著者曰く、「婚活」とは言え、これは「出会い」を書いた小説だそうだ。
そして、誰も不幸にならないのがいい。小説は読者を驚かせるために、勘弁してくださいと言うくらいのことが起きたりするが、それがないのに面白い。
安心して読める。
今、「成瀬は天下を取りに行く」を読み始めているが、マニアックな女の子、成瀬が主人公だから、一週間尾を引くような不幸なことは起きないだろう。
数ヶ月前、とある小説を読んで、アットホームで、悪い人が出てこなくてあったかい気持ちになる!と油断して読んでいたら、神を呪うような不幸ことが起きて、作り物なのに一週間暗い気持ちになったのだった。
読みたい本があるって幸せです。
最後までお付き合いくださってありがとうございました。