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羽ばたけ、かもめ

 関東地方の急な冷え込みほどではありませんが、長崎も先週からようやく日中の蒸し暑さがやわらぎ、ひんやりしてきました。さわやかな秋空のもと、眼鏡橋などの石橋群で知られる中島川沿いを散策するとアオサギやキセキレイ、イソヒヨドリなどおなじみの野鳥たちの元気な姿がありました。青緑色の美しい羽を持つカワセミは、つがいで現れそれぞれ岩の上から獲物をねらっていました。このカワセミは、街中の川の生活に慣れたのか、警戒心がややゆるくなっているようです。ツーショットを初めて撮影できました。

つがいのカワセミ

 この日は中島川で、もうひとつ初めての出来事がありました。それは、カワウが自分の足を使って体を掻く姿を見たことです。中島川で数年前からときおり見かけるようになったこのカワウ。水中での採餌のあと岩の上に留まってひと休み。濡れた翼を片方ずつ広げて乾かしていたのですが、急に右足をヒョイと上げ、首筋あたりを掻きはじめました。ネコやイヌが後ろ足を使い毛繕いするのは見たことがありますが、鳥も同じようにやるとは…。くちばしを使っての羽繕いとは違い、ちょっとユーモアのある姿でありました。

翼を乾かすカワウ
足で毛繕い?

 「鳥」つながりの話題で、この秋、長崎でいちばん注目をされたのが「かもめ」です。先月9月23日、西九州新幹線(武雄温泉〜長崎)が開業。それまでの特急「かもめ」が廃止され、新幹線「かもめ」が運行を開始しました。これにより博多〜長崎が最速1時間20分で結ばれることに(武雄温駅で武雄・博多間を運行する在来線特急列車と対面で乗り継ぐ「リレー方式」)。地元の生活も観光も、利便性の高まりによる活性化が期待されています。
 新幹線の開業前、長らくお世話になった特急「かもめ」を写真におさめようと長崎駅へ向かいました。ホームに出ると、その車体の色から「黒いかもめ」と「白いかもめ」の呼び名で親しまれた列車が並んで停車中。いろいろな思い出がこみあげて、感慨深いものがありました。

ありがとう白いかもめ
ありがとう黒いかもめ

 博多〜長崎を結んだ特急「かもめ」。振り返れば、昭和の時代はベージュ色の「エル特急かもめ」、平成には銀色の「ハイパーかもめ」、そして赤い車体の「KAMOME PRESS」が登場。特急「かもめ」は時代ごとの象徴的なカラーで、多くの人々の人生に寄り添い、さまざまな思い出のひとこまとして刻まれてきました。新幹線「かもめ」もまた、たくさんの素敵な思い出を創ってくれるに違いありません。
 長崎駅のホームで発車を控えた新幹線「かもめ」。赤と白のシンプルな外観と、どこかかわいらしい面長の顔に親しみがわきます。発車時刻が近づくと、前照灯が点灯。発車のアナウンスの後、静かに動き出したかと思うと、国道202号の上をまたぎ20数秒ほどでトンネルに入って見えなくなりました。このあと、諫早駅、新大村駅、嬉野温泉駅を経て、武雄温泉駅へ。それぞれ新装したばかりのモダンな駅舎が新幹線「かもめ」を迎えています。

発車から20秒ほどでトンネルへ

 新幹線「かもめ」の運行開始で賑わう長崎駅。この秋、3年ぶりに帰省した知人は、長崎駅周辺の変貌ぶりにとても驚いていました。長崎港が背景に映る新しい駅舎をはじめ路線バスルートの変更や駅前電停のエレベーターの設置など、さまざまな変化が続いています。そのスピード感は、地元の人も驚くほど。長崎駅は、新時代に羽ばたく長崎の鼓動が感じられるもっともホットな場所のひとつになっています。

長崎港と新幹線かもめ

株式会社みろく屋
 みろくやは長崎のソウルフードであるちゃんぽん・皿うどんを代表商品として、長崎の「おいしい」を全国に向けて発信している企業です。
「おいしい笑顔」は「幸せな笑顔」。私たちはお客様の「おいしい笑顔」のために日々努力し、前進し続けてまいります。
株式会社みろく屋ウェブサイト https://www.mirokuya.co.jp


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