はじまりの春。新しい展開へ
3月下旬に満開を迎えた長崎の桜。今年は、朝晩の冷え込みが続いたこともあり、おもいのほか長く花を楽しめました。桜前線はいま東北地方を北上中。すでに、長崎の桜は初夏のような日差しを浴びて若葉の季節へ。こんな時代だからこそ、移りゆく季節を感じるひとときを大切にしたいですね。
進学、就職、退職など、この春、人生の節目を迎えた方も多いことでしょう。路面電車に乗り込むと、真新しい制服に身を包んだ学生さんたちが目を引きます。マスクを付け、友だちとひかえめに会話し、アイコンタクトで笑顔を見せ合う姿が気の毒でもあり、微笑ましくもあり。充実した学生生活を送ってほしいと願うばかりです。
この春、長崎での新しい展開といえば、先月18日に長崎駅の改札前にオープンした「長崎街道かもめ市場」が注目を浴びています。長崎を代表するお土産品や飲食店など、54店舗が一堂に。伝統の味から新しいおいしさまで、長崎の文化や食の豊かさを堪能できる新スポットです。各店舗には、かもめ市場限定のオリジナル商品があって、「みろくや」もちゃんぽん、皿うどんを長崎らしい絵柄のコンパクトなパッケージに包んだ商品を用意しました。本場のおいしさを、スマートに手渡せるお土産として、観光客や出張帰りの方々に好評です。
さて、折にふれ、中島川の野鳥をご紹介してきた当コラムでも、この4月に新しい展開がありました。2年ほど前に初めて確認して以来、めったに見かけなかったカワウ(川鵜)の撮影に成功。今回が3度目の遭遇で、潜水して川魚を採餌する様子や川面に浮く姿、歩いたり、飛び上がったりする様子など、じっくり観察できました。
カワウは、眼鏡橋より上流にかかる魚市橋から東新橋、すすき原橋あたりを行ったり来たりしていました。この冬、カイツブリがいた場所です。川魚が多く採餌しやすいのかもしれません。しきりに潜っては、川魚をくわえ水面に上がって来ました。カワウは、群れで採餌することが多いそうなのですが、中島川で見かけるときは、いつも一羽だけ。深緑色を帯びた黒い羽が美しい水鳥です。
全国各地に分布するカワウは、沿岸部の海水域から海水と淡水が混じり合う汽水域、そして内陸部の淡水域まで、幅広い水域で採餌するそう。ちなみに、カワウによく似たウミウ(海鵜)との見分け方は、口角の黄色の部分の形が尖ってないのがカワウ。また頬の白い部分が、目尻からまっすぐのびているのがカワウで、斜め上に伸びているのがウミウです。
中島川にときおり現れるカワウが、今後どんな展開を見せるのか、散歩観察を続けていきます。眼鏡橋からひとつ下流の袋橋の下では、春の風物詩、アオサが一面に茂りグリーンの絨毯のようになっていました。そこへ飛来してきたアオサギが、そろりそろりと細い足を踏み入れながら、獲物探し。ときおり羽根を広げて春の陽光を浴びる姿がきれいでした。
株式会社みろく屋
みろくやは長崎のソウルフードであるちゃんぽん・皿うどんを代表商品として、長崎の「おいしい」を全国に向けて発信している企業です。
「おいしい笑顔」は「幸せな笑顔」。私たちはお客様の「おいしい笑顔」のために日々努力し、前進し続けてまいります。
株式会社みろく屋ウェブサイト https://www.mirokuya.co.jp