自分のストレス因子を知る
1社目で休職期間に入る頃、先輩・上司・パートナーに「何がそんなにきついの?」と聞かれることがじわじわとつらかった。
もう半年も前のことになるが、つらかったなあ〜と今頃になってときどき思い出す。
根に持っているという意味ではない。彼らに私を責めるような態度はなかったし、ただ本当にわからないから聞いていたのだと思うから。
実際に、その頃の私も何がつらいのか言語化できなかった。
休職を決めるまで2年間近くも漠然としたつらさを抱え続けて、ずっと泣きながら仕事をしていたのに、だ。
というか、言語化できないから泣くことしかできないような状況だったのかもしれない。
子どもみたいだよね。私もそう思う。
大の大人でもこういうことはあるんですよ。
なぜ今こういう話を書こうと思ったのかというと、自分にとってのストレス因子がどういうものか少しずつ分かってきたように思うからです。
もう少し詳しく書くと、
・タスクが多く予定が立て込んできた
・心配事があるがすぐには解決できない
・他人にダイレクトに感情をぶつけられる
・他人が自分の想定し得なかった言動をとる
という感じかな。
あと、このツイートには含めなかったけれど
・金銭的余裕がない
・「あなたは他人より劣っている」と突き付けられる
というのもある。
たぶん、「無理のない働き方」「自分に合った仕事」「ワークライフバランス」なんかの獲得をめざすときに、
自分にとってのストレス因子については早い段階で把握できたほうがいいのだと思う。
自己分析の一環と言ってしまえばそれまでなのだけど、これを自力でやるのは私にとってはなかなか難しかった。
私の場合、次のようなきっかけで少しずつ認識を深めることができた。
①精神科の定期通院
前の職場(の社長)がヤバくて心身の症状が出てきたので、それについて主治医に相談しに行った。
ぶっつけではうまく説明できないと思ったので、下記のようなメモを事前に作った。
・(職場で/自分の身体に)起こっていること
・自分が感じていること、考えていること
・先生に聞きたいこと
この3点を分けながら書くことで、漠然とした「つらい」の構造を捉えることができ、先生にも納得のいく形で伝えられた。
この日、先生が私に強調して伝えてくれたのは
「何をストレスに感じるかは人それぞれ」
ということだ。
さらに、ストレス反応というのは自律神経が引き起こしていて、その自律神経より優位に来るのが感情であるらしい。
なので、そういう問題行動をする人がいることで心身の不調に陥ってしまうのはある意味仕方がない。
抗不安薬で症状に対処することはできる。
が、いやな感情を起こさせる原因を取り除かないと、ストレス反応も無くならない。
「きみが60歳なら『もう少し我慢したら?』って言うかもしれないけど、まだ若いんだから、方向転換は早いほうがいいんじゃないかな。」
そう言って、先生は話を締めくくった。優しい。
②身近な人からの指摘
2社目の退職が現実味をおびてきたとき、
ああ収入なくなる…家賃払えないかも…次の仕事どうしよう…求人あるのかな…いつ退職申し出よう…そもそもすんなり退職できるのか…失業手当は…と次から次に心配事が湧き出てきた。
落ち着いて客観的に見れば、優先順位をつけてスケジュールを組んで一つ一つ解決すればいいだけのことだとわかるのだが、私は(すでに精神的にまいっていたせいもあり)プチパニック状態だった。
そんな様子を見ていたパートナーは、私に
「(私)ちゃんはこういうときいつもウワーってなっちゃうよね〜、大丈夫だよ一個ずつやればなんとかなるから」と声をかけた。
彼にとっては何気ない一言だったのかもしれないが、このおかげで私は少し落ち着きを取り戻し、状況を客観的に見ることができた。
恋人でも配偶者でも友人でも家族でもいい。
近くである程度じっくり自分のことを見てくれている人から、自分はどう見えているのか、というところにもヒントがあると思う。
さて話は戻って、
1社目で休職しようとしていたときの私は「なんで周りの人が平気な顔でこなしていることが私にはできないんだろう」とけっこう深刻に考えていたし、
「私の能力とか、努力する才能が足りないんだな」とじわじわ自分を追い詰めていた。
2社目でパワハラに遭遇したときも、「みんな何事もないように仕事してるし、2か月以上も居て適応できない私がおかしいのかもな」とどこかで思っていた。
自分のつらさや不調をすべて外的要因のせいにしていい、と言うつもりはないが、
かといって他人にできることができない自分を責める必要はない。
きっとそこにははっきり自覚していないストレス因子があり、周りの人にだってストレス因子はどこかにある、こちらからは死角になっていて見えないことも多いけど。
と、最近は考えられるようになった。
今後はストレスを感じている自分にも向き合ってあげながら、より心地よい暮らし方・働き方を模索していきたい。
最後までお読みいただきありがとうございました🌝
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