【20ヶ国108社】フェムテック③女性用eコマースに関する6ヶ国10社のスタートアップ
矢野経済研究所によると、2020年のフェムケア&フェムテック(消費財・サービス)市場規模は、前年比103.9%の597億800万円。2021年の生理系アイテム・サービス市場規模は117億4000万円(前年比111.6%)になる見込みです。この状況を鑑み国内外では女性特有の製品を販売するeコマースを展開するスタートアップが増えてきています。
このnoteでは女性用eコマースに関する日本、アメリカ、イギリス、シンガポール、カナダ、ケニアの6ヶ国10社のスタートアップをご紹介します。
1 fermata株式会社 (日本)
【創業】2019年10月
世界初のフェムテック専門オンラインストア「fermata online」の運営を行っています。手軽に購入できるオンラインサイトと共に、実物を見て選べる「fermata store in New Stand Tokyo」という実店舗もオープンしています。
2 Mellia株式会社 (日本)
【創業】2017年5月
【調達】合計約3億円
女性のライフスタイルに新しい価値を提供するブランド「I’m La Floria」を展開しています。意志と知性で私らしい選択をしたい女性たちをエンパワーメントするオウンドメディア「my-muse」も運営しています。
3 ランドリーボックス株式会社 (日本)
【創業】2019年2月
「生理」「妊活」「更年期」など多種多様な悩みに寄り添ったアイテムの販売をライフスタイルプラットフォーム「ランドリーボックス」で行っています。
4 株式会社WRAY (日本)
【創業】2020年4月
【調達】Seedで約4,500万円
女性をサポートするセルフケアブランド「WRAY」をローンチし美容液、サプリメント、シルクウォーマー、ハーブティーを発売しています。プロダクト以外にも、LINEアカウントでの月経周期トラッキングや情報コンテンツ、セミナー開催など、さまざまなアプローチで女性のセルフケアをサポートしています。
5 LOLA (アメリカ)
【創業】2014年
【調達】合計$107.2M (約121億6100万円)
New Yorkを拠点とし、一般的な薬局では売られていない高品質の生理用ナプキンやタンポンを販売しています。LOLAの製品はすべて100%オーガニックです。PMSや重い生理など、それぞれの女性のニーズに合わせたカスタマイズされたセットをオンラインで注文することができます。
6 Brazen (アメリカ)
【創業】2019年
Austin, Texasを拠点に、生理痛、PMS、子宮内膜症、不妊症、産後などさまざまな悩みを抱える女性に高度にカスタマイズされたサプリメントや行動医学的な健康ソリューションを提供しています。
Your period isn't a curse–it's a SUPER POWER. (日本語訳: 生理は呪いなどではなく、スーパーパワーなのよ!) をスローガンに女性特有の症状と前向きに向き合えるようになる商品を多数販売しています。
7 MPowder (イギリス)
【創業】2019年
【調達】Seedで£500K (2020年11月)
London, Englandを拠点とし、ホルモンの変化に対処する栄養パウダーを提供するEコマースブランドを展開しています。特に、注目を集めているのは、更年期の症状を和らげる栄養パウダーです。
8 TruCup (シンガポール)
【創業】2018年1月
Singapore, Central Regionを拠点とし、「TruCup」という月経カップを販売しています。また、プログラムを自社で企画し、都市部と農村部のコミュニティに月経に対してポジティブな考えを持ってもらえるように活動を行っています。「TruCup」は月経カップによって、1年間で約3,000万個の生理用ナプキンやタンポンが廃棄されるのを防ぎました。
9 Damiva (カナダ)
【創業】2012年
【調達】Seedで$1.2M (2016年11月)
Toronto, Ontarioを拠点とし、あらゆる年齢の女性を対象に100%ナチュラルなフェムケア製品を販売しています。独自のECサイト以外にも、カナダの主要な薬局である Shoppers’ Drug Mart, Rexall, London Drugs, McKesson Canada, Lawton’s, Well.ca. などでもDamivaの商品は販売されています。
10 Kasha (ケニア)
【創業】2016年
【調達】Series A 合計で$4M (約4億5400万円)
Nairobi, Nairobi Areaを拠点とし、東アフリカ地域の都市部と農村部のあらゆる社会的、経済的レベルの女性に、女性用ケア商品の販売をしています。このスタートアップの活動には、国内外の投資家から注目が集まっており、2021年5月にはMastercardからも出資を受けました。
フェムテックシリーズ紹介
フェムテックシリーズでは、世界20ヶ国のフェムテックスタートアップ108社を解決に取り組んでいる問題別に11のカテゴリーに分類し、ご紹介しています。
①不妊治療に関する課題に取り組む6ヶ国18社のスタートアップ
②生理に関する課題に取り組む9ヶ国17社のスタートアップ
③女性用eコマースに関する6ヶ国10社のスタートアップ
④女性特有の病気や症状の検査・治療後のサポートを行う6ヶ国13社のスタートアップ
⑤更年期に関する課題の解決に取り組む3ヶ国8社のスタートアップ
⑥妊娠中の女性をサポートする4ヶ国6社のスタートアップ
⑦女性の栄養管理を助ける3ヶ国6社のスタートアップ
⑧オンライン診療のニーズに応える5ヶ国11社のスタートアップ
⑨産後・子育て期の女性を支える5ヶ国10社のスタートアップ
⑩避妊を助ける5ヶ国5社のスタートアップ
⑪失禁に関するお悩みを解決する4ヶ国4社のスタートアップ
気になるテーマのnoteを引き続きお楽しみください!