「(Digital) Asset Management」VISIONGRAPHが読み解くSXSW2020の8つのトレンド その4
新型コロナウイルスの影響で開催直前に中止となった幻のSXSW2020。
2012年よりSXSWに参加し、現在ではSXSW Japan Officeとしても活動するVISIONGRAPH Inc.では、未来の兆しが感じ取れる場所として毎年SXSWでのトレンドを分析してきました。もしSXSW2020が実現されていたとしたら、どんなトピックが話題になったのでしょうか?
既に発表されていたセッションプログラムや、アワードのファイナリストのサービスから、私たちが独自の目線で分析した8つのトレンドと、それぞれ象徴的な事例を紹介します。
④(Digital) Asset Management
デジタル資産の浸透と安全に運用する方法論
ビットコインを中心に暗号通貨として語られる事が多かったブロックチェーン。トラストエコノミーという言葉も生まれ、透明性を持った新たな経済圏としての側面が大きくなりました。
音楽アーティストへ利益を還元するスマートコントラクトを採用したストリーミングサービスから新興国の不動産の管理、さらには遺伝子情報をブロックチェーンに管理し研究機関に販売するなど、どのようなデジタル資産を作れるか?という話題が近年多かったかと思います。
今年は、デジタル資産をどう安全に運用するか?その可能性をさらに広めて多くの人が利用できるようにするならば?という議論が活発になりそうな事例がたくさん出てきました。
The Sandbox
SXSW 2020 Pitch | Blockchain
(画像は企業ウェブサイトから引用)
ブロックチェーン技術を使ったゲームプラットフォームThe Sandboxでは、プレイヤーがキャラクターやアイテムを自分で作り、誰でも遊ぶ事ができます。さらに、作成したコンテンツをゲーム内で販売して収入を得る事も可能。
Quantstamp
SXSW 2020 Pitch | Blockchain
(画像は企業ウェブサイトから引用)
ブロックチェーン技術によるサイバーセキュリティーシステム。ネットワークが不正に利用されていないかを自動的に検出できます。
banQi
SXSW 2020 IIA | New Economy
(画像は企業ウェブサイトから引用)
ブロックチェーンやマシンラーニングの技術を用いて、インターネット上に口座を開設しスマホで管理するアプリ。信用調査を必要とせずに誰でも無料でクレジットカードを発行でき、従来の銀行に代わるサービス。
FilmChain
SXSW 2020 Pitch | Entertainment and Content
(画像は企業ウェブサイトから引用)
映画製作に携わる人々の公平性と透明性を保つため、収益を自動的に配分する仕組み。多くのアーティストが携わる作品で、それぞれの権利をブロックチェーンにより追跡し、自動的に収益が振り分けられます。
VISIONGRAPH Inc.では、SXSWをはじめとする様々な海外イノベーション事例に基づくリサーチやコンセプトデザイン等を行っております。勉強会の開催など、ご興味のある方はこちらからお気軽にお問い合わせください。