2020年予報③|第三の食品、浸透する Ver. 2.0
見た目はそのまま? 第三の食品、浸透する3rdWave Foodstuff
2019年を象徴する話題の一つだった渋谷パルコのリニューアルオープン。その地下のフードエリアには昆虫食を提供する「米とサーカス」が現れました。2020年には無印良品が「コオロギせんべい」を発売するなど、昆虫食は新しい健康食分野として勢いが増していくでしょう。
SXSWでは2014年に昆虫食が注目を集め「昆虫食は未来の寿司」だとも言われてきました。人口増加によるタンパク源の供給不足や畜産業による環境負荷を考え、どのように持続可能な畜産業に変えていけるかが今もまだ議論されています。
一方で、見た目は変わらないけれども成分が全く違う、第三の食品とも言える領域にもスポットがあたりはじめると予報します。ハンバーグに見えるけど大豆由来の肉 / コーヒーに見えるけどタンポポ由来でノンカフェイン ...など、見た目と味が近い形で再現されている第三の食品の認知が上がっていくでしょう。
SXSWでは2016年頃からバイオ技術を活用したアレルギー成分をもたない食品開発が話題です。ゲノム編集で卵白からアレルギー物質を抜いて培養するなど、第三の食品の次の新しい波が来ています。こちらも引き続き目が離せません。
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第三の食品が浸透し始めると共に自宅栽培が微増
予測通り、第三の食品は次第に浸透してきています。今年5月には無印良品がコオロギせんべいを発売し、話題となりました。今後はダイエットや免疫力を高める等の健康目的からも、第三の食品がより普及すると予想します。
更に、食料不足などの問題から、自宅栽培、自給自足を始める人が増加するのではないでしょうか。コロナウイルスの影響で自宅で料理をする人が増え、更には自宅でのしいたけ栽培もブームになっています。
いま米国で代替肉の普及が加速している背景には、コロナウイルスの影響で食肉工場が閉鎖され、一時的に供給が不安定になったという理由がありますが、同時に食料供給の問題点にも関心が集まってきています。人口増加により食料不足が懸念されている未来に向けた移行期間が始まっているのかもしれません。
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