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『とわの庭』
今年5冊目
小川糸さんの『とわの庭』
読書記録を見てみたら
1年前に『ライオンのおやつ』を読んでいて
1年に1冊は小川糸さんなんだろうかと思った。
『とわの庭』は『ライオンのおやつ』のように
涙が出る場面はなかったけれど
すべてはここから始まって、そしてまた戻ってきた。私の人生の端っこと端っこが結ばれて、丸い形のリースになる。そのいびつだつだけれど美しい円の中に、私と、そして母さんの人生がある。
わからない方が良い一節だと思うけれど
マリさんの気持ちにも
そうだよなあと思うところもあり
ほんのすこしだけ重なることがある物語でした。
マリさんの軽い番の何人かのお友達に
この本を勧めてみようと思っています。
ああ、わかるわかると思うだけでも
心が軽くなるのではないかと思います。
それにしても小川糸さんって
美しいお話を書くのに
残酷な部分も登場するので
特にこの本は、前半はずっと
早く誰か
とわちゃんを救ってあげてよー!って思ったのでした。