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日射に応じて潅水を!(農業)
こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。水は植物が生きていく上で絶対に欠かすことはできません。施設栽培では潅水によって作物に水を供給します。潅水量と潅水の方法は収穫量と品質に大きく影響するので非常に重要です。
植物は蒸散の結果、吸水します。蒸散に大きく影響するのは日射ですから潅水は日射に合わせて行うのが最も理論的です。
最近の施設栽培の技術では日射量に応じて潅水するというのも普及してきています。
しかし日常では日射量を計測して目にすることはほとんどありません。そのため感覚的には気温が最も暑い夏の日射量が多いように思ったりしています。
そこで月別の日射量について見てみたいと思います。
下記のグラフは東京の4年分の月別の1日の平均日射量(MJ/㎡)を表しています。
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これを見ますと、4月~5月、そして8月の日射量が非常に多いことがわかります。感覚的には7月・8月の気温が最も暑く、日差しが攻めてくる感じがあるので、7月・8月が日射量も最も多いように思ったりしてしまいますが、実際には7月はそれほど日射量が多くなく、4月よりも日射量は少ないというのがデータから読み取れます。
特に3月後半から4月にかけて急激に日射量が増えてきますし、一方で気温は暑い日もあれば肌寒い日もありますので、潅水量や潅水方法をどのようにするのがよいか悩む日もありますが、この時期はしっかりと量も頻度も増やしていく必要があることが日射量を見ればわかります。
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このように感覚に頼らず、データをしっかりと確認しそれに基づいて潅水をしていくことが収量と品質を安定させることに繋がります。
データでしっかりと管理するようにしましょう!
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