「むすめちゃん しんどいの」
むすめちゃんの、
幼稚園バスのお迎えに行く、
パパ。
今日はママとむすこくんが、
自転車使ってるから、
歩いてバスの停留場所に行く。
時間ギリギリだから、
小走りで向かうと、
ちょうどバスが到着。
バスで寝ていたのか、
目を少し細めたむすめちゃんが、
引率の先生に連れられて、
バスを降りてくる。
むすめちゃん、寝てたの?
「いっぱいは、ねてないよ。ちょっと、ねてたの」
偉いでしょ?っと言いたげな感じの、
むすめちゃん。
偉カワ(偉いしカワイイ)ですな。
じゃあ、歩いて帰ろうか。
「イヤ!だっこがいい!」
Oh…マジか…
この暑い日に、
3才を抱っこして帰る…
きつぅ~
でも、むすめちゃんは、
動く気ゼロ。
しかたなく、
抱っこしてあげるパパ。
午後3時前後、
暑い日差しが照り付ける中、
なんとか家の近くまでたどり着いた、
汗だくパパ。
むすめちゃん、もうお家やから降りて歩ける?
「イヤ、だっこがいいんだもん!」
むすめちゃんに懇願するも、
あっさり断られるパパ。
パパしんどいよ~
「むすめちゃんも、しんどいの」
ここでパパ動揺。
むすめちゃん、体調悪いのかもしれない…
大丈夫?お熱あるのかな?
「だいじょうぶ、げんき」
じゃあ、どこがしんどいの?
「カバンに水筒入ってて、ずっと持ってるから、しんどいの」
確かに、
むすめちゃんの手には、
手提げかばんがずっと握られている。
…そっか~、それはしんどいなぁ~
体調不良じゃなくて、
一安心するパパ。
・・・
・・・
むすめちゃん、
パパはその水筒込みで、
抱っこしてるんやで…
終