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DAY2-① 【飲食×地域資源】

屋久島と地球の未来会議2023のDay2では、9つのテーマに分かれて、
長い時間をかけてOpen Discussionを行いました。
ここでは、「青い地球と共に私たちはどう生きるのか?」という大きな問いと共に、屋久島と地球に関わるあらゆるテーマを設定し、島内外からゲストをお招きして、参加者も一緒に一体となって対話をしていく場となりました。
対話を通して未来に向けたつながりや営みをつくり、屋久島から青い地球と共に生きる、希望の声を届ける時間となり、未来会議を終えた今すでに、新たなアクションがたくさん生まれています。

そんな希望が溢れたセッションそれぞれの様子をまとめてますので、
最後までご覧ください😊

未来会議全体の様子はこちらから↓

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[文章:ボランティアさわさわ]

【飲食×地域資源】

はじめに

中学一年生の頃に初めて訪れた屋久島。
朝四時に起きて縄文杉まで歩いたこと覚えています。
縄文杉はもちろん、縄文杉にたどり着くまでの道中で発見した
景色一つ一つが私の心の奥深くまで刻み込まれています。
歩き疲れたときにふと顔を上げると縄文杉たちが
優しく木漏れ日をつくって私を包み込んでくれたような気がしました。

足元に目を向けてみると透き通るようにきれいな水が流れており、
一口いただくとそのまろやかでおいしい水から途端に
元気をもらうことができました。
私はこの時、自然の恵みを五感で体感し、屋久島の自然の美しさと力強さに心を奪われたのでした。

そしてこの度、再び屋久島を訪れることができとても嬉しく思います。
今回はこの前感じた屋久島の自然の恵みをあらゆる角度から追求し、
地球の未来を想って日々楽しみながら活動している素敵な大人たちに
たくさん出会うことができ、未来に対して希望を持つことができました。

「ここにしかない恵みに愛を込めて」

 食と私たちの生活は切り離せません。

 私たちは食べることで身体を維持しており、活動することができます。

 食は私たちの根源なのです。

富山美希さん「A heavenly kitchen 」

A heavenly kitchen を経営する富山さんは、
「海を見ながら料理をしたい」と思い立ち、
このレストランを立ち上げました。

このレストランには特別な空気が流れます…
レストランの一階には一組だけの特別な時間を…
「屋久島の恵みプレート」には屋久島で
採れた野菜たちがお花畑のようにプレートを彩ります。

テーマをくれるお客さんには、そのテーマに基づいてプレートを彩ります。富山さんは誰かのワクワクを共に作ることに喜びを感じ、楽しみながら野菜でプレートを彩っていきます。野菜の美しさをどう表現したら喜んでもらえるかな…と自分の感性でプレートを彩ります。

「いろんな人がつながり合う中で新しい命が活かされている。
  野菜を身体に取り入れて新しい細胞が作られていく…」
この命の循環に感謝の気持ちが生まれました。

藤森恵里さん「Panorama/うお泊屋久島」

 レストランパノラマうお泊屋久島を経営する藤森さんはまず、
地元の商店をリノベーションしてレストランパノラマを立ち上げました。
「人と人との出会い」を大切に屋久島の食材を使った創作料理、
音楽・他の飲食店とのコラボ行事イベントを開催しています。

レストランでは、野菜、魚、肉など分け隔てなく自分が好きな食べ物を選択できるようにとバラエティー豊かにメニューを広げています。
藤森さんは、「生産者がどのような想いで育てているか」という視点をもとに、牧場や漁師さんを尋ね、彼らの想いを聴きながら食材を集めています。生産者とコミュニケーションを取ることで信頼関係が育まれ、それが料理にも反映されます。

うお泊屋久島では、屋久島で「遊ぶ」ための山ん学校を開催し、
火を焚いたり、魚をさばいたりといった経験や
ボルダリングやナイトをーくなどのアクティビティも充実させ、
子供たちが五感で屋久島の自然を体感できるような取り組みをしています。

私は、このさまざまな視点から屋久島の自然に携わる姿に
感銘を受け、自然の楽しみ方の無限の可能性を感じました。

北信也さん「WAA ma-no 」

 Café mano の経営者の北さんは子供たちとのつながり
大切にしながら、食をとおして多くの人を幸せにしています。

つながりが絶たれてしまったコロナ禍ではつながりを消すことは簡単なことでした。しかし、つながりを保つための代替案を考えた人はどのくらいいたでしょうか。

北さんは「今の状況下でどうやったら子供を楽しませることができるか」と本気で考え続けました。
そこでおうち時間をエンターテインメントに変える
オンラインビンゴ大会や宅配業者へ感謝を伝えるヤマトチャレンジなど
つながりを生み出す独自のプロジェクトを考えました。
また、食べ物は食べたらなくなってしまうが、
建築は残り続けることができると気づき、
ゲストハウスをゼロから作り上げました。

私は北さんの「私の頭の中に泊まって欲しい」という
ことばが印象に残っており、
北さんの思うままの最高の空間をのぞいてみたくなりました。

柴田千代さん「チーズ工房【千】sen」

 チーズ工房千の柴田さんは18歳の時に日本の
食料自給率の低さに絶望し、食に関わる仕事をしようと考えました。
食の中でも特に、
環境に優しく持続可能でかつ健康に良い食べ物を追求した結果
チーズにたどり着きました。
柴田さんは修行、学業、の末に自分でチーズのお店を建てたのです。
そして、木の樽でチーズを作るという前例のない挑戦をしました。

数々の挑戦を繰り返し、幾多の困難を乗り越えてきた柴田さんは、
「できないからやめるのではなく、
 出来ない理由を考えてそこから可能性を探る」、
「前例がないなら自分で作る」と熱く語っていました。

私たちの生活に最も近い「食」を
豊かにするチャレンジャー
の姿は輝いて見えました。

《文:学生ボランティアさわさわ》

登壇者
 富山美希さん、藤森恵里さん、北信也さん、柴田千代さん
モデレーター 馬場貴海賀

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