せいかつの軌跡（22）

トモシの寝かしつけに手こずった。
夜中、ケタケタ笑ったりギャーギャー泣く子の姿はまるで小鬼。
それでも朝目覚めた瞬間の、安心しきった彼の顔が天使に見えてしまう。
母性って強い。

灯「ジジは、カカもパパも、つーつーも。みんなスキ。みーんな、スキ。」
み「カカも、みんなスキだよ。」
月「わたしもー！」

翌日、朝一番の灯の告白？にみんなで賛同し合った。
我が家は灯が、みんなの繋ぎ目になっていると思う。

午前中、子どもたちと散歩をした。
仲良く喧嘩する二人の半径2キロ圏内の大冒険、珍道中を見守る。

晴れた散歩道に吹く爽やかな風に
「きもちいい〜、ねー。」
と子どもたちはニッコリ。
どこかのお庭から運ばれてきた金木犀の香りに、QOLがさらに爆上がり。
秋は風が吹くだけで幸せ。

二時間たっぷりお散歩を堪能した後、梅ジュースを飲んだ。
汗をかくと梅ジュースの美味しさは10倍になる。

午後、哲が子どもたちを湖へ連れて行ってくれた。
カヤックに乗ると言うので一緒に行きたかったけれど、家で休むことにした。

夕食にトンカツを食べながら、彼らの湖での話を聞いた。
大興奮の二人が同時に話すので詳細はよく分からなかったが、とにかくとても楽しかったらしい。

昼寝をせず丸一日遊び尽くした二歳児は、午後8時に沈没。
遊んで遊んだ、贅沢な土曜日。

トンカツを頬張りながら歌い出す
今日一日のうれしいたのしい