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(選挙)第1話 #子育て政策聞いてみた のはじまり~2017年衆議院選挙

『#子育て政策聞いてみた』の新マガジン、スタートします。

miracoの三本柱のうちひとつ、『#子育て政策聞いてみた』。
これは、選挙や政策を見える化することによって、政治の中心に「子育て政策」を持っていくプロジェクトです。

しかし、最初からこのプロジェクトがあったわけではありません。miracoは元々『希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会』として発足した会で、待機児童問題をなんとかしよう! という団体でした。

そのような団体がなぜ『#子育て政策聞いてみた』というプロジェクトを行うことになったのか? その軌跡をたどるマガジンです!



1.#子育て政策聞いてみた はこうして生まれた


2017年10月のはじまり。9月28日に衆議院が解散された後、10月22日に選挙が迫っているタイミングでした。

当時コアメンバーであった 「えりちゃん」 からの
「衆院選で子育て政策について候補者へアンケートとかしてみたい、そのために市民の活動の発信をサポートしてくださっているジャーナリストの堀潤さんに力を貸してもらえないか会いに行こう。
という発案で会いにいくことに。

『乳児用液体ミルクプロジェクト』代表を務めているえりちゃんは、その件を堀さんのラジオで取り上げていただいたことがあり、その際に
「個人発信している方の応援もしているので、何かあればいつでも声をかけてください」
とおっしゃってくださっていたのを思い出して、miraco(当時は『希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会』)の活動の発信も堀さんにご助力いただけないかと提案してくれたのです。

衆議院解散後のほぼ『もぬけの殻』状態の衆議院議員会館で行った院内集会の翌日、ものすごいスピードで堀潤さんと初めてお会いすることに。

※『もぬけの殻』状態の衆議院会館 … 衆議院が解散すると1か月程度で総選挙になります。なので議員さんたちはみなさん地元へ帰り選挙準備に勤しむので、東京の真ん中にある議員会館からは姿を消す…というわけです。

そして、えりちゃん発案のアンケート構想を堀さんと議論。子育てがもっと政治の真ん中にある社会をめざすためにどうすればよいか?という話し合いの中からハッシュタグ #子育て政策聞いてみた が生まれました。

2.市民の意見を吸い上げるTwitterアンケート

当初のアイデアは、衆院選に向けてTwitterで市民の意見を聞いてみよう!というもの。

国難や希望も大事かもしれないけど、私たちの生活に直結する子育て政策について、もっとちゃんと教えてほしい。安心して産んで育てられる環境づくり、自分ともこどもとも向き合えるような働きかた、どんな子も安心してはばたけるサポートについて。
あなたの一票で、実現したい未来って何ですか?

キャッチコピーはこれに決めました。
選挙のときは、よく「政局か政策か」などと言われ、取り上げたいものが多すぎてどこに注目したらよいかわからなくなった結果、政治から離れていく有権者もいるのではと。
そうではなくて、自分たちの困っていること、実現したいことについてだけ考えてもいいんだよ! …と、そういうメッセージを込めています。

この考えをベースに、メンバーが意見を出し合って考えた9問のアンケートをTwitterに投稿し、有権者の声を集めはじめました。

堀潤さんが、衆院選に向けた座談会を取材してくださり、「GARDEN Journalism」の記事を通じて発信。選挙に向けてハッシュタグ #子育て政策聞いてみた へのアクセスを呼びかけていただきました。

その結果、アンケートにはあわせて2万3880票が集まり、インプレッションは39万1672に達しました。

当時の座談会のムービーはこちら。当時から、無償化や待機児童解消に必要な財源の話などを展開しています。

3.候補者にも #子育て政策聞いてみた

Twitterで #子育て政策聞いてみた のアンケートが広がりをみせる中、あるメンバーが街頭演説中の候補者を偶然みつけます。
印刷しておいたアンケートを握りしめ、街頭演説真っ最中の候補者に近づき、質問を投げかけました。
「幼児教育・保育の無償化と待機児童解消。限りある財源の中でどちらを進めるべきだと思いますか?」

その候補者は真摯に自身の考えを説明してくれました。

そこからわずか1週間足らず。Twitterアカウントやホームページ、メールアドレスなどを公開している立候補者にアンケートへの回答を呼びかけたり、街頭演説に突撃インタビューを実施したり。

アンケートを呼びかけるため、Twitterで候補者にメンションをつけまくってお願いしていたら、アカウントが危うく凍結されかけシャドウバン状態になった…という危機もありましたが💧

投票日前夜までに、東京・神奈川・千葉・愛知・京都・岡山・広島などの候補者21人のからの回答を集め、ネットに公開。「投票の参考にしてください!」と有権者へ投げかけました。

詳細な回答結果を堀潤さんがYahoo!ニュースの記事にまとめて下さっています。

堀潤さんは当時を振り返ってこんなコメントをくださいました。

懐かしいです!!!! とにかく、熱量が素晴らしかったし、すでに具体的なアクションとゴールを語っていらしたので、発信のアイデアだしもめちゃくちゃスムーズでしたよね!やるべきことはシンプル!議員全員に知らせる。そして議員全員の考えを知って選ぶ。とにかく動かす!素晴らしかったです。

堀潤さんのコメント 2024

4.子育てに熱い政治家を応援したい

こうして #子育て政策聞いてみた プロジェクトは始動しました。
市民の声を集めることから始まり、いつの間にか政治家のアンケートへと発展。結果として双方の声を可視化することができました。

そして、政治家にアンケートをとってみてわかったのです。
子育て政策に特化した質問をし、その結果を開示することで、子育てに熱い政治家を可視化することができると。

ただ、国政選挙は候補者が多く、範囲も広いため、なかなか全部を網羅しきるのは難しい。

では、もっと地域に特化した、自治体の選挙でやってみてはどうだろう?

そしてここから、第二章へと続いていくのでした。

(文責:SHIMA)


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