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74.勇者転生

さて、第96回箱根駅伝予選会の直前、私自身に起きていたことについて、まだ伝えておかねばならないことがある。陸上関係者の方々には直接関係のない話題だが、個人的には大変重要な案件なので、どうぞ生温かくお付き合いください。

筑波大学箱根駅伝復活プロジェクトが第96回箱根駅伝予選会のカウントダウンを開始したまさにその日、私のTwitterタイムラインに超弩級の爆弾が落とされた。

【筆者注】バーフバリマサラ上映案内の記事に「王の誕生日を祝いましょう!」と記されているのは、主役を演じたプラバースの誕生日が10月23日だからです。

関東におけるマサラ上映の聖地、キネカ大森さんが「ラージャまつり」と銘打ち、2週連続マサラ上映を発表したのだ。
10月20日にバーフバリ完全版2作品、そして10月26日にはマガディーラ勇者転生

2017年、私を映画沼に引きずり込んだバーフバリ。この奇跡の映画を生み出した創造神S.S.ラージャマウリ監督が、2009年に制作したのが「マガディーラ」である。
2023年4月現在、ラージャマウリの名は、今年度のアカデミー賞歌曲賞受賞作「RRR」の監督として、映画ファンでなくとも知るところとなった。
またマガディーラの主役は、RRRでラーマ役を演じたラーム・チャランである。今なら、この作品の”ヤバさ”を多くの方にご理解いただけるのではないだろうか。

マガディーラは、400年前に非業の死を遂げた主人公が現代に転生、同じく転生した敵と戦い復讐を果たす、というヒロイックファンタジーである。この映画の興行的な成功がバーフバリにつながっており、その意味でバーフバリの原点とも言えるだろう。
日本でのバーフバリの大ヒットを受けて「バーフバリを好きなら、これも気に入るのでは」と監督自ら提案があり、2018年8月に「マガディーラ勇者転生」の邦題で日本公開された。日本の映画館事情に合わせて再編集されており、本国のオリジナル版より25分ほど短くなっている。
日本公開のために"のみ"作られた、愛と信頼の結晶、それがマガディーラ勇者転生なのである(なお、ファンの熱烈な要望に応えて、後にオリジナル版も「マガディーラ勇者転生 完全版」として日本公開されている)。

この急な告知に、マサラ民の間に動揺が走った。

ら、来週と再来週!?すでに用事が入っていた人も多いし、何よりマサラの醍醐味である紙吹雪やクラッカーの準備が間に合わない。クラッカーは店に行く時間があればなんとかなるが、紙吹雪はお花紙を購入したあとさらに裁断しなければならない。推しのために紙吹雪を目いっぱい撒きたいのがマサラ民だが、推し活には手間暇がかかるのだ。
この時点で紙吹雪制作は断念した。それでなくても箱根駅伝予選会のカウントダウンまとめで睡眠時間が削られているのに、その上紙吹雪まで作っていたら寝る暇がない。
それに、10月26日は箱根駅伝予選会当日じゃないか。もちろん、立川まで現地応援に行くが、その後に大森まで移動して間に合う時間に上映されるのか?(汗)

13時15分開演。大森駅からキネカ大森さんまでは徒歩5分ほど。
立川駅から大森駅までの経路を調べる。

昭和記念公園内から立川駅まで徒歩約30分。マサラ上映開演時間に間に合うためには、11時半前に出発する必要がある。しかし結果発表と、その後のチーム挨拶を考慮すると、12時まで公園内にいることは決定だ。開演には確実に間に合わない。
くぅ~、あきらめるしかないのか…(泣)
だが、フォロワーさんからの勧誘?tweetに「本体」がお返事をしてしまう。

ぬおお!仕方ない(いや行く気満々だろ)、途中参加にはなってしまうが、26日当日は立川から大森へ直行だ!チケット取るぞ!!!

箱根からインドへ!妄想オタクの辞書に「諦め」の文字はない!
予選会と同じ日にマガディーラのマサラ上映があるのも何かの縁だ。
ハルシャ(マガディーラの主人公)のように、今こそ筑波大学も過去の因縁を断ち切り、箱根復活を成し遂げるのだ!!!

ハルシャの転生は400年、筑波大学はまだたったの26年、楽勝楽勝!!!


【おまけ】
この連載を最初からお読みになっている方は、私がある事情で、クラファンサポーターへの返礼用Tシャツを、他の支援者の方々より先に入手していたことをご存じですね(笑)。そのことがバレないよう、他の支援者のもとにTシャツが届いているのをSNSで確認してから、こちらのtweetを流しました。

ウキウキつぶやいてから気づいた。

すかさず、陸上クラスタのフォロワさんからツッコミが入った。

……ハイ( ̄▽ ̄;)



※次回からいよいよ箱根駅伝予選会当日編、はじまりまーす!!!

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