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短歌に挑戦
更年期宣言杯。
なんとも恐ろしげな、そして魅惑のタイトル。
ええ、ええ。
ワタクシ更年期、真っただ中でございます。
希望をもって明るく更年期を生きようではありませんか!
主催者のクロウサさんの、力強いこの言葉に「おお!」と黎明期の坂東武者のように立ち上がったワタクシ。
でも実は、私は「俳句・短歌・川柳・都都逸」などの「歌文化」に慣れ親しんでおりません。
せいぜい知っているのは、
夏草や 兵どもが 夢の跡
閑けさや 岩にしみいる 蝉の声
俳句といえば、『奥の細道』。
和歌ですと、
瀬を早み 岩にせかるる 滝川の
われても末に 逢はむとぞ思ふ
ちなみにこれを何で覚えているかと言うと、『はいからさんが通る』第一巻で伊集院少尉のおばあ様が紅緒さんのおじい様との仲を親に反対され引き裂かれたときに伊集院のおばあさまが詠った歌だから。
大人になってから、これが「崇徳院」の有名な歌で、百人一首の一首であり、落語にもなっていたり、なによりも「保元の乱」で失脚し讃岐に流された不遇の院の怨霊としての恐ろしい話もあると知り、色々と驚いた覚えがあります。
『はいからさんが通る』ではロマンティックな歌だったのに…
あとは、西行の歌。
願はくは 花の下にて 春死なん
その如月の 望月のころ
アナーキーな遊行僧、西行さん。中二の心を揺さぶりました。
私はこの、「如月の望月」がなぜなのか、というのを長い間気づかずにいて、大人になってからハッ!としました。
あとこれですね。
歎きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は
いかに久しき ものとかは知る
これは新井素子さんの『通りすがりのレイディ』に出て来る歌。
レイディが元カレだった太一郎さんに言うんです。今カノになりつつある主人公が、これを聞いてドキドキする設定でした。
婉曲に格調高く男女の仲を示唆する和歌表現。
少女小説の醍醐味です。
少女小説と言えば、氷室冴子さんは、『なんて素敵にジャパネスク』や『ざ・ちぇんじ』などでは、平安の世に主人公がいかにも作りそうな和歌を作中、オリジナルで作っていたような。凄すぎた氷室冴子さんの才能。
他にはやはり、俵万智さんのサラダ記念日でしょうか。
このように歌や句に疎い私ですが、たまに「NHK短歌」などをぼーんやり眺めていることもあるので、そこでカン・ハンナさんを知り、カン・ハンナさんの短歌に惹かれ『まだまだです』を買い求めたのが、私の最新「短歌」体験でございます。
過去、ブログに書いたことも。
いやぁ、自分では本当に作ったことがない…
あっ
一首だけありました。
子供が受験の時に作った歌。
追い詰められてポロリと出てきた一首を、夫に無視された一件です。
とまあ、そんなわけで、改めて挑戦することになった今回も、出てくるのは57577の短歌形式ばかり。
陽炎に 身重の歩み 見守りて
更年期にも なぜここにまだ
暑い中、ゆっくりと歩いてらっしゃる妊婦さん。
大変だなぁ、お腹重いよね。猛暑の妊婦は大変だけど、頑張ってね!と励まし見守りつつ自分のお腹に目をやると、あら変ねぇどうしたのこのお腹。と思う更年期。
なぜか「ぽっこりお腹」になるんですよ。
ただでさえ脂肪を蓄積しやすくなり、骨盤底筋が緩んで内臓を支えきれず、重力で内臓が下垂し下腹が「ぽっこり」となりやすい更年期。
もちろん個人差があり、努力次第で何とかなります。
更年期以後もスッキリな方いっぱいいらっしゃいますんで。
30代、40代の皆様は、まだ余裕で間に合いますんで。
ガンバ!
夜半過ぎ なぜか目覚めて 眠れない
ちむどんどんは 更年期かな
これが断続的に続いた翌朝の「ダル重」といったらないですね。
ちょっとネガティブな歌が続きましたので、少しでも明るく。
更年期 思い煩う体力が
無くなったなら 忘れて前へ
これは「掛詞」にちょっとだけ挑戦してみましたよ。
「忘れて前へ」、と「忘れてまえ!」を掛けてみました。
ん?掛詞ってそういうんじゃない?
初心者なので、どうかお許しあれ。
ホルモンの気まぐれだから仕方ない
怒髪天衝く 更年期だってばよ(字余り)
いやぁ、短歌って難しいけど面白いですね。
更年期というテーマを無視することができず、無理矢理、参加させていただきました。
ありがとうございました!
♯更年期宣言