note10周年によせて
最近、創作アカウントのほうでばかり書いていましたが、ひさしぶりにみらっちで記事を書きます。
ゼロの紙さんのnoteで、4/7でnoteが10周年だったことを知りました。
ゼロの紙さんの記事はとても心に沁みる記事で、私もnoteとのかかわりを振り返ってみようかなという気持ちになりました。
私がnoteを知ったのは、いつどんな時だったのか今では記憶が定かではありませんが、確か、感染症流行期にはてなブログをしていて、はてなブログよりも文章が書きやすい、といった記事を見かけたのではなかったかと思います。
実際に始めたときは、いったいどう入っていいかさっぱりわからない世界で、登録はしてみたものの、ぼんやりと記事を眺めるばかり。とうとう最初の記事を書き始めたのは、登録から3か月後のことでした。
そこからは色々なクリエーターさんと知り合いながら、少しずつnoteのしきたりやnoteのお作法に慣れ、確かに書きやすい、とその「仕様」を実感しつつ、毎日がnoteとともにありました。
先日、3周年のバッジが届きました。
あれっ、まだ3年なんだっけと思いました。ずいぶん長くいたような気がしていました。毎日、noteを見ない日がないからかもしれません。
有難いことに私が知り合ったクリエーターさんたちは、本当に文章が大好きだということが伝わってくる方たちばかりで、根本的に嫌なことというのは全くありませんでした。これはすごいことだなと思います。
3年の間に、自分の文章への向き合い方が変わりました。SNSをする上でのスタンスも変わったと思います。なにより自分が今していることが、3年前と全く違います。
電子書籍を出版し、自分の作品を文庫化して、共同書店に棚を借り、今は文学フリマに出店しようとしている・・・、こんな大きな変化が自分の身に起ろうとは想像もしていませんでした。
すべてはnoteでした。
noteから始まったのです。
確実に言えることは、noteをしていなければ、私は今のところにたどり着いていない、ということ。
noteさんからはいくつか賞もいただきましたし、先日は創作大賞から出版されたせやま南天さんの『クリームイエローの海と春キャベツのある家』の帯にコメントを載せていただけるなど、光栄なこともありました。
しかし何より私に変化をもたらしたのは、やはりたくさんのクリエーターさんとの出会いです。
もうやめてしまった方の中には、互いに1つしか記事を読みあわなかった人もいます。一方的に読みに行くだけのことも、その逆のこともあります。フォローをしたりしなかったり、されたりされなかったり、タイミングが必ずしも噛み合わないと、相互フォローにいたらなかったり、毎回記事をキャッチできなかったり、コメントに気づかなかったり、ということも多いです。急に多忙になった現在の私は、そんなことばかりと言っても過言ではありません。
それでも、少しずつ記事とコメントで交流を深めたクリエーターさんたちは、皆さんが真摯に「文章を読み、書く」ことに向き合っている方々ばかり。
必ずしも文章に関係するお仕事をしている方ばかりではありません。多岐にわたる、様々なお仕事をされている方々です。ただでさえ、毎日の仕事は大変なもの。通勤も通学も、自営も日々のルーティンも。
それでも、毎日投稿を頑張っていたり、書籍化やフリマなどいろいろなことに挑戦していたり、文章修行に励んでいたり、作品のジャンルの幅を広げたり、公募に挑戦したり、音声配信にチャレンジしたり、自らの経験や日常の出来事を面白く伝えてくれたり―――そうしたクリエーターさん達の記事を読むのは、とにかく刺激的です。
そしてそういった熱意あるクリエーターさんたちから反応をいただくことが、この上なく嬉しく、楽しく、私をnoteに夢中にさせてきたのだと思います。
noteの素晴らしいところは、なによりもクリエーターさんひとりひとりが、「自分」をそこで活かそうとしていることだと思います。
才能があるとかないとか、ランキングとか、そういう評価に身を投じることも、他のサイトでは大いに求められていることなのかもしれません。が、noteのように、評価に関わらず「やりたい」と思ったこと「書きたい」と思ったことを、ひとまずここでやってみることができる「場」というのは、意外と無いと思います。
私にとっても、とりあえず「書きたい」という気持ちをぶつける場として選んだ場所です。でも、ここにいることでたくさんの刺激を受け、情報を受け取って、多くの方に励まされて、少なくともnoteに来る前とは「違う地平」を見ることが出来ました。2020年頃に予測していた未来とは確実に違う世界線にいます。
これからもずっと、noteで皆さんと一緒に、書くことに夢中になっていたい。それが、今の私の願いです。
noteさん、10周年おめでとうございます。
そしていつもお世話になっております。
ありがとうございます。
願わくばいつまでも、こうした「場」であってくださいますように。
切に願っております。