
読書初心者だけじゃない。海外在住者にも激推し「アンソロジー」のススメ
こんにちは。ドイツのミュンヘン在住miraです。
お越しいただきありがとうございます!
アンソロジーとは複数の作品をまとめたもののことで、今日お話ししたいのは、特定のテーマに合わせて複数の作家さんが短編を寄せたものをまとめた小説アンソロジーについてです。(エッセイでも良いのだけど)
先日「いただきますは、ふたりで。恋と食のある10の風景」というアンソロジーを読みました。
初めてアンソロジーなるものを手に取ってみたのですが、これが想像以上に良くてすっかり気に入ってしまいました!!
インスタで見かけて、参加されている作家さんが気になっていた方ばかりだったので早速購入し、読んでみました。
先頭バッターが一穂ミチさん!!スタートからすでに豪華。
一穂ミチさんは「ツミデミック」で2024年直木賞を受賞されて特に話題の作家さんのお一人ですよね。「ツミデミック」と「スモールワールズ」はオーディブルで耳読しましたが、すっごく面白かったので他の作品も読んでみたいと思っていました。
このアンソロジーの一穂さんの作品「わたしたちは平穏」も不思議な世界観にありながら淡々と物語が進んでいく感じが私好みでした!
他にも古内一絵さん、君嶋彼方さん、原田ひ香さんなどなど読んでみたいなと思っている作家さんばかりで豪華な顔ぶれ。
どのお話も面白かったです!
アンソロジーが読書入門におすすめな理由は3つ。
①一つ一つの物語は短編でサクッと読みやすい
②自分の好きなテイストの小説を見つけやすい
③新たな作家さんとの出会いになる
①一つ一つの物語は短編でサクッと読みやすい
アンソロジーに収録されるのは短編ですから、まだ本を読むのに慣れていない読書初心者さんでも挑戦しやすい。
今回私が読んだ本も一つの物語は大体30分くらいで読めるものばかり。エッセイはかなり短いので数分です。(エッセイも山本ゆりさんや山田詠美さんなど豪華でした〜。)
②自分の好きなテイストの小説を見つけやすい
一つのテーマに沿って書かれていても、作家さんによってそれぞれの物語は全然テイストが違っています。当たり前ですが。アンソロジーだと複数作品を一度に比較できて自分の好みのテイストが見つけやすいです。(例:ファンタジー系が好き、ちょっと暗めのテイストが好き、など。)自分の好みが分かれば今後の作品選びに役立ちます。
③新たな作家さんとの出会いになる
参加されている作家さんの中にまだ知らなかった、あるいは知っているけど作品は読んだことなかったという作家さんがいて、その方の作品が気に入ったら、他の作品も読んでみようかなと思いますよね。
②の好きなテイストが見つかってそこから読書を広げていくのがいわば横へ広がるイメージなら、③の好みの作家さんの本を次々読んでいくのは縦へ広がるイメージ。
そうやって横へ縦へと広げていくうちにきっと読書が楽しくて仕方なくなることでしょう。私のように!笑
ちなみにこのタテタテヨコヨコは私は韓ドラでもよくやってます。自分の「好き」を見つけていくのって楽しいですよね。
それとアンソロジーは海外在住者にもおすすめだなと思います。
「本屋さんでの偶然の出会い」がなかなか難しいし、かと言ってネットでは情報が溢れかえっていて時にはちょっと疲れてしまうことも。
そんな時アンソロジーを1冊手に取ってみると、限られた中で一種の偶然性を伴う新たな出会いがある。
本屋さんで気になった作品を手に取り、少し読んでみて気に入ったら買う。これがアンソロジーによって海外でも実現可能な気がするんです。
アンソロジーから広がる読書の世界は、SNSでの他人のおすすめによって広がるものではなく、自分の感性によって広がるものだから。
アンソロジーはこれからもどんどん読んでいきたいです。次は「あえのがたり」を読む予定です!こちらはvoicyで碓氷早矢手さんが紹介されてて知りました。能登半島応援チャリティーとして生まれたアンソロジーだそうです。参加されている作家さん、こちらも豪華!気になっている方ばかりなので出会いに期待♡
紙の本しかなかったのですが、ちょうど夫が日本出張中だったのですぐに買ってきてもらうようにお願いし、昨日やっと手に入れたところです。読むのが楽しみ〜!!

最後までお読みいただきありがとうございました。またお会いしましょう♪Tschüs!
読書にハマって意識改革されています
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