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隣の芝生は青いけれど。「実はうちでも・・こんなことが」悩みは誰にでもある

先日、ある方に相談を受けました。40代になったばかり位かしら。
「最近、息子が僕の事なんていうか・・ばかにするっていうのか。態度がおかしいんですよ。僕はサッカーがうまくないけれど、息子のサッカークラブのコーチをやっているんですよ。僕が上手くないというのが気に入らないらしいんですよね・・・」
「○○さん、すごくやさしいでしょ。もちろん、声を荒げて怒るようなことないと思うんだけど・・・どう?」
「そうですね。そんな風に怒ったことないですね。家族には」
「だよね。だからパパが本気だって思っていないんじゃないかしら。命かけて愛しているよね。ご家族の事。誰にも負けないくらい。
それを伝えればいいんじゃない?これを言ったら傷つくかな・・とか、そんなこと関係なく自分が本気でやってるってことが大事でしょ。サッカーのコーチだって嫌々やってるわけじゃないでしょ。なら、真剣なんだよって言えばいい。それが伝わるだけで違うと思うけど。」

まあ、それだけで何とかなるとは思わないけれど、息子に距離を置かれてしまうなんて筋合いはないよって思います。働いて稼いで、家族を思って・・・そんな大人の男性に敬意をもてないなんて本当はそんなこと子供にはないと思います。
お母さんだって同じ。子供にバカにされることなんてないです。だって命かけて産んで、愛して、大事に育てているんだもの。
それぞれに手抜きもあるけれど、迷ったり苦しんだりしてもそれ以上に愛する人たちがいる生活の楽しさは何物にも代えられない。それでなおかつ自分の人生を生きる事。誰かのためだけじゃなく、自分のための人生。子供だってそういうことを認められるように育てたい。好き勝手に生きるということでは到底できないことです。個人の違いを理解し尊重すること。そしてそれぞれが妥協したり折り合いをつけて「家族」を維持する。

簡単に手に入るとは思えません。

大人の事情というのもあります。子供にはわからないこと・・
例えば浮気だったり・・・そんなときどうやって向き合ったらいいんだろう。お金の問題だったり・・・それこそいろいろな夫婦があると思う。
互いに嘘をつく場合、それは関係を終わらせないためだったりする。
でも嘘で信用が無くなってしまう・・・結局どこまで一緒にやれるのか。
そこに尽きてしまう。

それでも相手を愛せるのか・・・ってことでしょうね。綺麗ごとではなく、それでも大切な人かどうか。
よく性格の不一致というのがあるけれど、それは妥協点が見いだせないことだと思います。もちろんDVとか、性格が恐ろしいなんて言うのがあればそれはもうだめかもしれない。でも、ほとんど「普通」の範囲に入る場合なら、我慢ができるかどうかだけなんだろうなって思います。
 ただ、子供にとっては「離婚」とかは簡単に受け入れられないのではないかしら。子供の目線であれば、やっぱり落ち着いた夫婦仲がいい家庭のほうが安心して生活できるものです。それは子供にとって一番大事な環境かもしれません。でも、それぞれの生活を大事にするために離婚することもあるかもしれません。
今では離婚率だけで言えば、3分に一組離婚しているとも言われています。
恐らく東京における片親世帯の数はかなりの数に上ると思います。

学校では、家族構成などを知ることが多いのでその数に驚くことがあります。確かに偏差値の高い学校では片親世帯は少ない傾向にあり、下へ行くほどその数は多くなります。雑誌とかでも家庭収入=偏差値とも言われていますが、それ以前に子供が安心して勉強できる家庭かどうかも大事な要件かもしれません。そのために年収をあげなければという考え方もありますが、それこそ価値観の問題で、父親がいてもほぼ不在の場合は子供のメンタルに影響がある傾向がありました。

「安定した家庭」という理想論かもしれませんが、そもそも常に安定しているなんて言うことは奇跡に近いわけで、人が生きる以上多くの困難が降りかかります。だから話をすると「実は・・・」なんて始まる苦労話はかなりあるわけです。ほとんどの方が、「ああ・・うちもいろいろありましたよ」なんていいます。

東京は離婚して地方から出てくる方がかなりいます。仕事がある、行政のケアも充実している。ひとり親家庭が多いから肩身の狭い思いはない。そういった理由かもしれません。再婚も普通にありますが、子供との関係は簡単ではないように思います。何が一番いいのかはわかりません。正解は無いのかもしれない。

冒頭のお父さん。やっぱり家族がとても大事な人だし、すごく愛している人でした。こんな時代だから、そういう大切に思う気持ちを子供たちにストレートに伝えてほしいのです。
自信を持って。






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