中学の時の部活。
始めは"なんとなく"だった。
特に何事にも興味がなかった自分が選んだ部活。
それが美術部。
絵を描くことが大好きな親友に誘われて入った。
意外にも部員が多かったその部活では、自分たちはなかなか馴染むことができなかった。
このような1年生の時の苦い思い出を拭い去るかのように、卒業する頃には自分にとってかけがえのない部活になっていた。
最初は2人だったあの静かな空間が、終わり頃には10人で机をくっつけて話す、部内で一番盛り上がる空間に変わっていたのだ。机の上に、紙とシャーペンを出すだけ出して、やることと言えば話すか遊ぶか。ふざけるか爆笑するか。
授業では真面目に受けるが、部活になると「絵を描こうね」と言う顧問の言うことも聞かない集団の一員に自分はなっていたのだ。
どうしてそうなれたのか、経緯はよく覚えてない。
いつのまにかそうなっていた。
その10人のうち、5人では今でも交流があるくらい仲良くさせてもらっている。
大人になった今でも本当によく思う。
美術部に入ってよかった。