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#文学フリマで買った本(2)&文学フリマ記
文学フリマで買った本とそれにまつわる文学フリマの話、第2回です。今回もどうぞお付き合いくださいませ。
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私は冬野梅子さんのブースで参加しました。
今回ご紹介する#文学フリマで買った本はこちら
森山ねこたろう『ニルヴァナの地図』
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こちらのnoteと昨年12月の文学フリマ東京を通じて知り合った森山ねこたろうさんの作品。小説です。
買ってすぐ通勤途中の電車で読んだら、車内でボロボロと涙が止まらなくなって焦った。心細い気持ちを文章で背中をさすってくれたようだった。何度も読み返したくなる短編小説の良さがぎゅっと詰まった作品。読む度に光が射して、私も、と前を向いて歩いていく力をくれる本。
作品は愛媛松山が舞台。昔の音楽仲間が愛媛出身で、「〜やけん」と話す。私は松山に行ったことがないけど、その人たちの温かさには見覚えがある。ねこたろうさんはこの本を3/23ZINEフェス松山でも販売されるとのこと。想像しただけで胸があつくなります。
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作中に出てくる焼物「砥部焼」にも興味がわいていたところ、この本を読んですぐ、砥部焼ではないものの友人の好きな陶芸作家さんの展示会で器を買う機会にめぐまれた。お皿のようなボールのような素敵な器にピンときて買ったのは、この作品の巡り合わせのようでもあった。今まで陶芸に特に興味はなかったけど、その展示会で友達の好きなものを実際に見てその良さを知れたり、ギャラリーの作家さんとお話できて心が豊かになるのを感じる良い時間を過ごした。
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益子の陶芸作家の川崎萌さんの作品『たねボウル』
文フリで実際にねこたろうさんにお会いできて嬉しかったのだが、日々noteの文章を拝読させていただいてたからかはじめて会った感じがしなかった。ねこたろうさんはNirvanaのTシャツを着ていた。作品のタイトルに因んで…!そういう心意気好きだ!私たちはあの日の文フリ会場で最もロックな装いをしていたのではないだろうか(私は皮ジャンを着ていた)。ねこたろうさんも私の本を購入してくださったのだが、そのシチュエーションが、頂戴した私の本の代金千円が作中の主人公が受け取ったお気持ちと重なって見えた。私は勝手にエールを受け取った気持ちでいる。
ねこたろうさんがnoteにも私の本について書いてくださいました。必読であります。嬉しいお言葉をいただき、書いたものが心に届くその感触は何ものにも変えがたいものだと実感しました。本当にありがとうございます。文フリ当日にお会いできた明るく優しいねこたろうさんは実は筆舌に尽くしがたい大変な中だった…そんな中なんとか文フリに参加されたおかげで私はこのタイミングでこの本に出会って生きる力をもらえたんだなと思うとまた胸が一杯になりました。
ねこたろうさんのサークル、ステラーブックスの皆さんの本も文フリでげっとしました。まだ全て読み終わっていませんが読んでいます。特典のしおりシールもかわいい。
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読了した月草みつめさんの小説『空に溶けた田舎パン』も作品そのものがとても素晴らしいのですが(最初の2ページの文章の引力に感嘆しました)私は今のタイミングで読んでより胸に迫るものがありました。作品にエネルギーが宿っているものはそれによって運命の変化や引き寄せのようなものが起こることは実際にあるんだと思った。あとは……たまたま今現在私はパンにハマっているという……!パンは空に溶けるのではなく、私のお腹に蓄積されていくのですけれど。
本作りに関して、印刷所などねこたろうさんの文フリに向けての制作のnoteの記事を参考にさせていただきまして、その点も大変感謝しております。ステラーブックスの皆さまと同じく私もちょっ古っ都製本工房さんで印刷製本しました。皆さまの本の製本の仕上がりも素敵で、また参考にさせていただきたいです。ねこたろうさんは本のカバーを別の印刷所で作って、そのこだわりも本を実際に手に取って見ていただきたいポイントです。
通販でも購入できます。是非!
私の『20年後のゴーストワールド』も通販してます。よろしくお願いいたします。
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![連雀ミオ(Mio)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/126544043/profile_2e4f179a10c9f044d92f4d77a5070c51.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)