ドラマで勉強(虎に翼・その後)
最後の2週は仕事に集中していて、noteは書かずに最終回を迎えてしまいました。
「感想を書く」というミッションから離れて、毎回を純粋に楽しむことが出来ました。
毎回毎回、思うところが沢山あったドラマ。
今でも突っ込めば突っ込めるけど、良い時間を頂いたドラマだった。
「良いドラマ」はあるけど「良い時間」のドラマは少ないかもしれない。
法律について考えるキッカケになった。
日本国憲法・第14条があんなに美しく、尊いものだとは気が付かなかった。
どなたかが「虎に翼」の本当の主役は「第14条」と言っていたけど、本当にそう。
女子部は第14条の擬人化ですね。
ロスってしまうかな・・・と思った所に。
桂場役だった松山ケンイチさんがXに一話一話感想を書き始めました。
思いもかけないロスタイム!
「思うところあって」ドラマは観ていなかったそうです。
伊藤沙莉さんに「観て下さい」と言われたので、9月29日(日)から1話見てはXに感想をポストする。しかも1週間分ぶっ続けに見るという荒行を始められました。
いち視聴者視点として。さらに役者視点で俳優さんの細やかな演技。
そこか〜!と気づかなかった事も教えてくれます。
スタッフさんの拘りなども書いてくれて、裏方さんの仕事の内容も理解出来た。
何倍も美味しい。
元々ユニークな方だと思っていたけど、言い回しが独特で、登場人物のニックネームの付け方が面白すぎる。ライアンよりも上手。
21時半頃になると「眠い、中断します」で終わり、翌日「おはようございます。再開します」で始まる。
現在76話。新潟編に突入。
ということで、多くの人がロスタイムを満喫している模様。
私もまんまと引っかかって、再度見直したりしています。
見直して気がついたのですが。
優三さんにしても、直道にいちゃん、穂高先生、はるさん・・・。
既に退場した人たちが、所々で登場する。
「透明化された人を描く」のもテーマだったと思うのですが、亡くなった人も透明化される人たちです。
彼らの痕跡や功績を思い出すシーンが多く、丁寧な作りだと改めて感じました。
人は亡くなっても思い出の中に生きていくし、その人が亡くなっても、また次の世代の思い出の中に生きていくんだな。
最終週で寅子が「雨垂れ上等!」と言った時は「ひょー、大人になった!」と思いましたが、こうして志や使命は循環し、途中で修繕し、また繋げて螺旋になっていくんですね。
実はnoteで毎回のようにガッツリ感想を書くつもりではありませんでした。
最初に書く予定のネタだったもの。
「虎に翼」と言えば。
私の世代ならわかるはず。「虎の穴」
虎の穴のモニュメントは鮮明に覚えていたけど、もう一度ググって確認しました。
大好きなアニメで結構痛いシーンが多い。特に最終回。
漫画では伊達直人は死んでしまうのだけど。
リアルプロレスも大好きで、タイガーマスクⅡの頃に登場した初代タイガーマスク(佐山聡さん)には熱狂しました。
確か古舘さんが実況で四次元プロレス・四次元殺法と呼んだほど、身の軽さを活かした華麗なる飛び技は惚れ惚れしましたよ。
漫画のタイガーマスクとコラボだったそうですが、漫画側がゴタゴタして(梶原先生が逮捕されちゃったとか)、佐山聡さんは人気絶頂の時に突然の引退。からの素顔出し。面白い時代でした。
「虎の穴」のモニュメント(魔神像)はハゲワシの翼、蛇の尾を持った虎。
「虎の強さ、ハゲワシの翼、蛇の狡さと執念」を意味するそうです。
ソースは
・実在したイギリスのレスリングジム「Snake Pit」(蛇の穴)
・「虎穴に入らずんば虎子を得ず」
トート・タロットの11番・Lust(欲望)に似たような絵があります。
こちらは「獅子+蛇の尾」
尻尾のあたり「虎の穴」の魔神像に似ていませんか?
「虎に翼」→「虎の穴」→「Lust」と脳内変換して、この記事を書こうと思ってnoteを開いたのに、なぜか感想文になってしまった。
「獅子蛇」は聖書の黙示録に書かれている獣を絵にしたもの。聖書ではこの獣は「豹」に似ているとされている。
だから「豹(猫科)+蛇」でも良いけれど、作者の拘りで獅子になっています。
「獅子蛇」はアブラクサスとも言われています。
ヘレニズム時代の最高神を呼ぶときに使った名称。
内面には光と闇、善と悪、真実と嘘という正反対の性質を兼ね備えていました。
つまり「アブラクサス」という一つの言葉で2つの性質を生み出すことが出来る神として恐れられていました。
ハゲワシも蛇もタロットでは重要な象徴です。
エジプト神話、ギリシャ神話にも登場する西洋的なモチーフ。
ユーラシアとアフリカに生息していて、東洋にはいなかった。
逆に虎はインドを中心にアジアの動物。
タロットでは西洋と東洋が合体されています。
梶原一騎先生のご両親はキリスト教だったそうなので、聖書。
また時代的にオカルトにも詳しかったのかもしれませんね。
これで当初の目的が達せられました。
まだ「光る君へ」も観ているので、思いついたら書いていきます。
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