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ウドの胡桃味噌和えは美味しいです

山ウドの胡桃味噌和え。
子供の頃はよく食べておりました。それが贅沢な事だったと、つくづく思います。
胡麻和え感覚で作れて、美味しいです。

作り方

・ウドをアク抜き、もしくはサッと茹でる。アク抜きに酢を多く使うのは私の好みではないので、水にさらすか茹でてます。

・生の胡桃を乾煎りし、すり鉢でする。あまり頑張ると脂分が出すぎる。粒が残る位が個人的には食感が好き。

・すった胡桃に砂糖、出汁と味噌を加えてウドと和える。液味噌を使うと簡単。

時間をおくと胡桃の脂肪分が変質したり、水っぽくなったり、色や風味が悪くなるので、和えるのは食べる直前にと教えられました。

安価で手に入る胡桃は、輸入品ですが、国産の信濃胡桃が私には一番美味しいです。山胡桃、鬼胡桃も風味が違って美味しいです。国産品は輸入品よりもさっぱり、あっさり、甘みと香りが濃くて好きです。炒った時のサクサク感が違います。ですが、スーパーで買った米国産で今回は作りました。もちろん、ちゃんと胡桃味噌になりました。

胡桃を収穫して、干して果皮を取り除き、冬を越した胡桃を春の山菜と共に食すのは、子供時代は当たり前でした。これ、実はかなり贅沢だったと今は思っております。庭先に胡桃の樹なんて、信州でも一部地域の事だったのですね。国産の信濃胡桃は、産地も限られていて今のところ希少です。

胡桃味噌は、ほうれん草や小松菜など、胡麻和えで美味しいものとは合います。

そして、胡桃和えは信州一部地域の郷土料理だったと、上京して知りました。胡麻と同じ感じで使うのが、我が家の家庭料理だったのです。いつの時代からかは存じませんが。

おはぎも和え物も胡桃。東京には何でもあると思っていましたが、胡桃のお菓子はあっても、胡桃おはぎと、胡桃和えは、未だ出会っておりません。ある所にはあるのでしょうか?

信州の観光スポットで、胡桃おはぎや胡桃味噌の餡かけ団子は食べられる様になりましたが。おやきを筆頭に、食も観光化が進んだ様です。

祖母は幼くして、女中奉公したそうです。その時は、作業をひたすら見せられて、次にやってみるのが習わしだったとか。私も祖母の作る料理を、傍らでずっと見る様に言われておりました。そのかいあって、今に至ります。下手ながらも、食べられるものは作れます。

「胡桃もウドも、山の幸はみんな薬。美味しくても食べ過ぎてはいけないよ。」

…これも祖母の教えです。諸々の祖母との会話を大人になって思い出すと、医食同源が常にあった事に気づきました。

胡桃味噌和えと胡桃おはぎは、今のところ自分で作るしかない料理です。割と簡単で美味しいです。
面倒くさがりですが、ウドを食べる時は、「ズク」を出します(^^)

※ズクは信濃の方言。

よろしくお願いいたします。