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改めて 翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~感想
11/23の初日に観に行った「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」が、本日12/23にネタバレ解禁なので、改めてネタバレありの感想を書いてみる。結末に関してはやっぱりネタバレして欲しくないみたいなので、結末以外のネタバレで。
ネタバレなしの前回記事はこちら。
ストーリー雑感
今回のストーリーは、埼玉よりむしろ滋賀がメインだった。「琵琶湖の水を止めると滋賀が水没する」という設定にはビックリした (実際はそんな事はないだろうが)
あらすじをざっと書いてみる。
前作から3ヶ月経ち、埼玉解放戦線の心は再びバラバラになった。そこで、解放戦線のリーダーである麻実麗が再び1つにまとめる為に「埼玉に海を作る」と宣言。その為に和歌山の白浜海岸の砂が必要なので、埼玉解放戦線の支部長達を率いて、船で和歌山に向かうという始まり。
船は荒波に飲まれて、船が難破して乗っていたメンバーは散り散りになる。そして、麗は和歌山の海岸で滋賀解放戦線のリーダー桔梗魁と運命の出会いを果たす。
和歌山のビーチは、大阪府、京都市、神戸市の関西連合(正式名称あったっけ?)に牛耳られていて、和歌山のビーチを美しく保つ為に祈りを捧げる姫も囚われている。麗はバラバラになった解放戦線の仲間を探し出し、更には関西連合の横暴を止めるべく魁と協力して、全ての元凶、大阪府知事、嘉祥寺晃に立ち向かう。
最後まで書くと長くなるのでやめておく。大まかにはこんな感じ。
全編、ぶっ飛んだギャグで進んでいくが、関西連合が作る全てを関西人にする粉の製造を止める為に、琵琶湖の水を止めて、粉の元になる植物を枯れされようという作戦を麗が立てる。琵琶湖の水を止める=滋賀が水没するという結果になるのを、滋賀解放戦線が黙っている訳もなく反対するが、リーダーの魁が必死に説得するところは、思わず泣いてしまった。前作はガッツリ泣きポイントなんて、あまりなかったのに。
まさか、翔んで埼玉で泣かされるとは。
あと、忘れてはいけないのは1番盛り上がる「出身者対決」
あれだけシリアスな展開の後で、やっぱりこれを持ってくるんだと。大阪が先攻で「菅田将暉」を持ってくる。魁が「若手No.1と呼び声高い超売れっ子俳優……」と慄く。神戸からは「北川景子・戸田恵梨香」 それに反撃したのは、奈良の「加護亜依・せんとくん」である。
この公式動画では敢えて飛ばしているけど、大阪への最初の反撃は滋賀の貴公子「西川貴教」だった。多分、この対決の為に、熱望されていた西川君の出演はなかったんだと推測される。
あと、笑い過ぎて順序は忘れたけれど、「明石家さんま」や京都「桓武天皇」が出てきた (芸能人の中でせんとくんと桓武天皇めっちゃ浮いてる)
今回のストーリーは、ギャグも盛りだくさんな中、シリアスも混じっていて非常に見応えがあった。
所々の笑いポイント
大阪劣勢で、大阪の最強軍団である岸和田の奴らを呼んでこい!と命令した時に、「今、だんじり中です!」との部下の言葉に「それならしゃーないな」と横暴な支配者の嘉祥寺があっさりと諦めるところ。
出身地対決のオチで、相手側から「藤原紀香」が出てきて、本人が「私?」と驚いているところ。
麗が滋賀解放戦線に、お前は滋賀に関係ないだろうと責められた時に、「埼玉と滋賀のハイブリッドだ」と真面目に言うところ。
まだまだあるけれど、この辺で。
演者雑感
全員書くとキリがないので、メインキャストだけですみません。
麻実 麗(GACKT)
イヤイヤやっているとは思えないくらいギャグパートも真面目にふざけていた。嘉祥寺とのちょっとBLっぽい場面もGACKTが発案したらしい(ノリノリじゃん) ビジュアルがやっぱり映えている。
壇ノ浦百美(二階堂ふみ)
今回はお留守番なので、ヒロイン(?)なのに出番少なめ。イチイチ「愛する麗」と付けていたので、やっぱりイメージは、麗がバンコランで百美がマライヒなんだろうな(パタリロ)
桔梗魁(杏)
杏ちゃん、容姿も演技もカッコイイ!!! 私はドラマをあまり観ない人なので、杏ちゃんの演技を初めて見たが、こんなに上手な俳優さんだとは。今作の「滋賀を救う為にパリに革命の勉強をしに行った」という設定が、プライベートのパリ移住とリンクしていてウケた。
嘉祥寺晃(片岡愛之助)
迫力があるが、少しだけコミカルな面もあるラスボス。とにかく愛之助さんの演技力が際立って、作品を盛り上げていたと思う。何度でも見てみたい演技だった。
神戸市長(藤原紀香)
まさかの夫婦共演。藤原紀香の若い頃の演技はそれほどって感じだったけれど、今回は妖艶な市長役を難なくこなしていた。やっぱり華がある。
京都市長(川崎麻世)
まずは川崎麻世に京都出身のイメージがなかった(関東の都会人だと) 見事に雅に着物を着こなして見栄えが半端ない。旦那さんの前で藤原紀香とイチャイチャ演技するのはバツが悪かっただろうな。
京都の女将(山村紅葉)や前大阪府知事(ハイヒールモモコ)は、前宣伝で散々出てきた割には出番少なめで残念だった。近江兄妹の兄役の野性爆弾くっきーは、普段のキャラを完全に消した真面目な兄役でちょっと意外だった。
最後に
前の記事にも書いたが、満足度の非常に高い映画だった。
そういえば、インタビューで武内監督が、演技指導で「大河を演じるように真剣にやってください」と言っていたという。
これは「勇者ヨシヒコ」と同じで、演者達が真剣にふざけた事をするから面白いのであって、薄笑いをしながらやると観る方の面白さが激減すると思う。
今度は更に勢力を伸ばす為に、麗が九州に行ったり、留守の隙に埼玉に北海道や東北など、色んな地域が攻め込んでくるのも面白いかなとは思う(その時にまた留守を任された百美と埼玉を助けに来た滋賀の魁がバチバチになるとか) そうすれば、日本全土を巻き込んで、完結しやすいと思うんだけれど(勝手な妄想)
次回作は、主演のGACKT次第だろうけれど、是非作って欲しい。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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