エルムウッド邸の呪い
#1 エピローグ
人里離れた田園地帯の片隅にあるエルムウッド・マナーは、過ぎ去った時代の遺物だった。そびえ立つ尖塔と広大な敷地は不気味な魅力を放ち、長い間地元の伝説を虜にしてきた。1800年代初頭に建てられたこの荘園は、豪華絢爛の証であり、石壁には複雑な彫刻が施され、広大な庭園は細心の注意が払われていることを物語っていた。しかし、エルムウッド邸の美しさは、廊下でささやき、誰もいない広間に響く不穏な歴史によって損なわれていた。
この荘園は代々、裕福で影響力のあるエルムズワース家の邸宅だった。伝説によると、エルムズワース家は裕福な土地所有者であるだけでなく、オカルトにも造詣が深く、闇の魔術や禁断の儀式に惹かれていたという。一族の超自然的な力への執着は、一連の悲劇的な事件を引き起こした。最も悪名高いのは、エルムズワース家の長老エドワード卿が、一族の財産と権力を守るために悪魔を呼び出そうとしたことだ。儀式は大失敗に終わり、荘園は呪われ、城壁の中に住もうとする者に不幸と死をもたらした。
何年もの間、エルムウッド邸は放置され、荒廃し、地元の追放者や浮浪者の隠れ家となっていた。かつては壮麗な建物であったエルムウッド邸も、今では崩れ落ち、かつては清楚だった庭園も雑草や生い茂った木々に覆われていた。かつては威厳の象徴であった壮大なエントランスは、今では開け放たれ、扉は風に煽られて不吉な音を立てていた。窓の多くは砕け、冷たく不気味な空気が空っぽの部屋に染み込み、影が舞い、ささやきが響いていた。
その荒廃した状態にもかかわらず、エルムウッド邸には否定できない魅力があった。エルムズワース家の霊が、落ち着かず、復讐に燃えていると言われていた。好奇心からか、自暴自棄になってか、この荘園に足を踏み入れた者は、二度と戻ってこなかった。幽霊の出没、原因不明の物音、身も凍るような出会いの話は、周辺の村々では常識だった。ある者は、永遠の悲しみを抱えて広間をさまよう白衣の女性の幽霊のような姿を見たと主張した。また、誰もいない部屋に響く子供たちの笑い声や、何度見渡しても監視されているような不可解な感覚を覚えたという者もいた。
荘園の幽霊屋敷としての評判は、時が経つにつれて高まるばかりだった。地元の人々は不気味な廃墟に近づかないよう子供たちに警告し、荘園の暗い過去や今も潜む超自然的な力の話を聞かせた。しかし、注意を促す話の数だけ、蛾が炎に吸い寄せられるようにこの荘園に引き寄せられる人々がいた。彼らは伝説の裏に隠された真実を暴き、闇と正面から向き合い、長年エルムウッド邸を苦しめてきた呪いを解く方法を見つけようとした。
この謎と恐怖を背景に、私たちの物語は始まる。好奇心と超自然現象の不可能性を証明したいという願望が入り混じった勇敢な冒険家たちが、エルムウッド邸を目指した。彼らの旅が、生者と死者の境界が曖昧な闇の中心へと導かれ、過去の恐怖が再び息を吹き返すことになろうとは、彼らは知る由もなかった。