
卯年の卯月(4月/中編)計画編2・・・邪魔する思考とダイエットの続け方①
卯年 普段使いダイエット計画編2
いいわけ(正当化)をどう処理するか。
〜病は気から、ダイエットも気から〜
ダイエットを続けられない理由・・・それとどう向き合うかがダイエット成功にはとても大切。

始められないのか、始めたくないのか?
わたしが、うだうだと2年間もダイエットを始めなかった理由は
「忙しい」「時間がない」「必要がない」「どうせ失敗する。」「料理が苦手」「食べることくらいしかストレス解消がない。」などでした。
そこで、こういった「理由」には、それが本当なのか、解決方法はないのかということをあらためて考えてみました。
「忙しい」「時間がない」
現実:でも食事をしている時間はあるし買い物に行っている時間はあります。その程度の時間はある。週末にまとめて料理を作ったりもしている。
対策:週末、まとめて作って保存が利くものを活用。最近は便利な物もいろいろあるからその気になれば解決可能。15分以内でいけるレシピとかあつめたり、宅配冷食だってこの際使っていいのでは。
「必要がない」
現実:「今のところ元気だし私はきっと大丈夫。」ありがちな根拠のない自信です。いや本当に根拠はない。家族歴には糖尿病、高血圧、冠動脈疾患・・・と生活習慣病オンパレードの、「まんじゅうか酒」であの世にいく家系です。
対策:医学的に肥満のリスクを改めて確認して根拠がない自信だとまずはアタマで理解する。これは地味ですけど結構大事。
「ストレスがたまる」
現実:食べていることでストレスを解消できているとはおもえない。家に帰るとほかにすることなくて食べている・・・忙しさから解放された状態でほかに何もする元気がないから食べている。理論的には「食後高血糖」は「低血糖」につながって心身を不安定な状態にもしますし、そのほかにも栄養の偏りでかえって「ストレス」がかかってしまうと考えられます。これは長くなるので後述。
対策:ながら食いや不要な間食をやめれる環境をつくる。ストレス解消のネタを食事以外に探す。本当に「食べるのがストレス解消になっているのか」自問自答する。
実は始めなかった理由はあまり根拠はなかったのだと思います。
全部「意欲」と「工夫」でなんとかなりそうな感じでした。
始めたくない気持ちがベースにあって、それを正当化するために言い訳をしていたのでしょう。
では何故私はダイエットを始めたくなかったのか?
ダイエットをするにはいままでと何かを変えることが必要になります。一般的に新しい事や新しい習慣を始めるのは大変です。考えて見てください、引っ越しや転職、結婚、離婚、出産育児、昇進、進学・・・勢いがないとできないと思いませんか。
特に長期戦のダイエットはそれまでなじんできた生活習慣をかえることになります。だから始めるのを躊躇するのはあたりまえ。始めるにはあるていど強い動機(勢い)がないと難しいでしょう。
閑話休題2 短期戦ダイエットと普段使い長期戦ダイエットの違い
短期戦ダイエットの場合は生活習慣を変えないで何かをプラスする、またはおき替える(通常は短期間)ものが多いのでこういった勢いを必要としません。受け身でいけるのでこの点ハードルは低くなります。=つまり始めやすい。でも、長期的な視点でみると続けられないのでリバウンドとか心配になります。
長期戦のダイエットの場合は「新しい習慣を始める、今までの習慣を変える」点で開始のハードルは高いのですが、反面、習慣化できるレベルまでダイエットの内容を引き下げるので、実際の内容は短期戦のダイエットよりゆるい、楽なものになります。また今回は短期戦ダイエットで使うさまざまなツール、置き換えも実はつかってます。ただ、それを季節やその時の気分で使い分けたり変えていったりします。
では今回「始めたくない気持ち」を乗り越えられた「始めたきっかけ」=勢いは何だった?
今回、私が、2年間のうだうだとしたダイエットを始めなかった時期から脱したきっかけは何かなと考えたとき、「高脂血症と病名がついたこと」「リアルに脳梗塞や冠動脈疾患の怖さを知っていること(両親)」「経営者としての責任」「養う相手への責任」「実際、うごくのがしんどくなった」「服がとにかく選びにくい」が一緒になってことだとおもいます。あと、「地味なダイエットへの興味」これでやせれるのか?という臨床家としての興味。そして、巷に流行る即効性を売りのダイエットへの疑問を解消したいというのもありました。
正直きっかけは分かりませんが、いろいろと考えて、つもりつもって、かつダイエットを諦めないで「やらないとな」という決心がついて・・・というか、観念したというか、直面する決心をしたというか?そんな感じではと思います。
実際はダイエットの理想的な動機は健康になることです。でも、「健康」ってなくして始めた大事さが分かるむちゃくちゃ地味なのもで、なかなかそれだけでは動機=勢いにしにくい。
わたしの場合は、社会的な要因や将来への不安がコアでそれに医学的な知識がくっついた形で動機ができあがった?
個々で動機はなんでかまいません。勢いになるものが1つでも、勢いが足りないなら私のように複数でもいいと思います。
ただ注意して欲しいのは、コスメティックなもののみが動機の場合は失敗が多いと疫学調査の結果があります。
コスメティックなものだけが動機の場合は短期決戦をしがちです。短期決戦のダイエットは急激に落ちる数字をみて多少無理な方法でも、なんとか一ヶ月かそこら実施するとか可能でしょう。
ただ、その分あとで反動がくるか、あまりに強烈に気持ちを押し殺すために変な方向に(極端な減食や過剰な運動)に走りかねません。
即効性をもとめる無理なダイエットは落とした筋肉が脂肪に置換されるだけで終わります。実際、無理なダイエットをした女性から冷え性、疲れ易くなったになったなどの訴えを聞くことが多いのです。
短期ダイエットが単発の季節商品、目を引く流行商品なら、普段使い卯年ダイエットは定番商品です。そして、季節や生活の状況にあわせられる複数のラインナップをそろえた柔軟なダイエットでもあります。
閑話休題3・・・ダイエットを断念しそうな時に
長期戦のダイエットでは「続けられない理由」が必ず浮上してきます。
通常良くあるダイエットは短期決戦なのでこの「続けられない理由」は言及されていません。(なぜならそんなに長く続けるという前提がないから)
今回のダイエットは長期戦、途中で上手くいかなくなっても、それを立て直したり、減量後の体重維持を生活習慣にまで落とし込むつもりなのでこれへの対応は必須。
もし「続けられない理由・状況」が浮上してきたら、その内容を「理由・考えは正しいのか」「状況認識は正しいのか・現実はどうか」「どんな対策がとれるか」みたいな形でをきっちり客観的に分析することにしました。このあたりは「うつ病」「不安障害」で「CBT=認知行動療法」を使うのににています。こういうと難しいのですが要するに「思い込みで事実をねじ曲げて自分からドツボにはまってませんかね?」ということです。
これに関してはおいおい具体例と対策が出てくるとおもいますが代表的なものをⅠつ上げておきます。
ダイエットを断念しそうな時によく使う言い訳
「甘いもの・お菓子は癒やしだから我慢するのはストレスをためこんで体にわるい」は本当か???
「ダイエットするのはストレスになってそれは体にわるい」は本当でしょうか?好き放題食べることは体や脳にとってストレス解消になるのでしょうか?
実際は「健康である体重」や脳や体が必要とする「栄養」がきちんと補充されることは「こころ」にとってとてもとても居心地よい環境のはずです。
体験として「甘いものは癒やし」と言って毎日食べていた人が一定期間甘いものをやめていると「あまりほしくなくなった。」と話していることはよく聞きます。甘いものをやめた当初は葛藤があるようですが。一定期間、経つと甘いものを食べなくなったことで「いらいらしている」様子はありません。長い目で見ると甘いものを食べることで引き起こされる血糖の乱高下は不安感をあおったり睡眠を浅くするといわれています。甘いものは「お酒」「タバコ」のようにある程度依存性がある嗜好品だと考えてみてください。
こう考えると決して「甘いものはは癒やし」ではないのです。
ただ、100%止めるのではなくて時々ご褒美にはよいのでしょう。ただし、甘いもの依存症になっている場合は、このご褒美が時々ではなく、しょっちゅうとか毎日になっている可能性が高いです。まずは「癒やし」になるどころか「ストレスを生む」可能性が高いことを理解して、「ストレス解消は他に探す」こと、ついつい手が伸びそうだったら「他の行動をとる」とかお菓子の「買いだめをしない」置き換えで「フルーツやナッツ」を使うなどの対策をとってみましょう。ただ、置き換えはそれを今度は食べ過ぎたりで上手くいかないこともあるからあまりおすすめしません。
閑話休題4 それでも「やっちまった」時に〜〜自然の摂理ですから〜
ダイエットは長期戦なので短期間の気の迷いについては基の路線に戻れれば正直問題ありません。私自身経過の中で食事の比率は
理想的:やばい:良い:ぎり許容範囲=2:1:3:4 こんな感じです。これを理想的9割ってやったりするとまず続きません。ほどほど、でもやばいがあまり増えないようにです。
そういえばこの比率、腸内細菌の比率
善玉菌:悪玉菌:日和見菌が2:1:7 によく似てます。
「やっちまった」ときに一番大事なのはうだうだ後悔しないでさっさと基の路線に戻すことです。例えば長期戦ダイエットは野球やバスケ、サッカーのシーズンを通した戦いに似ています。短期戦のダイエットはトーナメント戦でしょうか。なので短期戦は一回舞えるとダメかもしれませんが長期戦はシーズン終了に勝率が良ければよいのです。
中編②へつづく