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続かないのは日記(再)

明けました。

全く書く気分になれずに日々を消化していると、もう1月が半分も過ぎ去ってしまっていた。
今年に入ってからはコンスタントに本を読めていて心が満ちている。今年最初の本は笹原玉子の『偶然、この官能的な』で、本当に良くてたくさん記録する。小さく口ずさむ。
舌の上で転がす、という表現が合うような、そんなことばの連なり。

驚いたことに、これを書いてからまた気の進まない日が続き、なんと1月が終わろうとしていた。(あと数時間……)
今月はわりと本を読む時間がとれて、一番よかったことといえばずっと読みたかった笹原玉子と本谷有希子が読めたこと。笹原玉子は上に書いた通り。本谷有希子はもう、びっくりするほどによかった。『嵐のピクニック』という短編集なのだけど、すべてがおかしかった。これについてはまた今度書くとして、今日は最近買った本の話。

わたしはバイトがとても嫌いで、だからバイト終わりには必ず書店に寄ることにしている。なんならわたしは書店に行くために出掛けるのですよ、という心持ちで家を出る。
先日は、その日の朝に新聞の広告で見て気になった本を買っても良いことにしてバイトに出掛け、バイト中はずっと、読んだこともないその本のことを考えながら働いた。なのにバイトが終わって書店へと向かうと、その本にたどり着く前に別の素敵な本に出会ってしまって、わたしは結局それを買い、予定していた本はその姿を見ることもなくわたしは帰路についた。

その素敵な本というのは、先日直木賞を受賞された米澤穂信さんの読書エッセイ、『米澤屋書店』であった。
まず装丁がいい。紙の質感もとても好みで欲しい!と直感的に思った。ミステリーに特化されているのもいい。わたしはミステリーに明るくないのでこれからたくさん読みたいと思っている。ので、指南書にしたいなという気持ちで買った。
そして何より冒頭の書き出しに惹かれた。米澤さんに心惹かれたのは図書カード3万円企画で途方に暮れてケーキを食べる、というエピソードがきっかけなのでわたしはかなり米澤さんの性質的なところに惹かれている節がある。


という、とり急ぎの今月の日記。(月記……?)
とても人に伝わりにくい文章であることは自覚している。こんなにも必死に今日投稿しようとしていたのは、2022年の1月の記事数が0であるのが嫌だったから。



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