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237.理解=愛。好奇心=愛。


うたちゃん(中1娘。KPOPファン)、わたしが観ているKPOPアイドルたちのしゃべりを、なんと日本語字幕なしでテレビに背中を向けて試験勉強しながらの状態とかでも、同時通訳してくれるときがある。もちろん、簡単なフレーズなんだけど....それにしたってすごいと思う。

わたしは普段、家事をしている時間はダラダラ〜と英会話のpodcastを流していて、あとはBTSやスキズのインタビューやらバラエティーやらを真剣に観ているので、彼女の耳には日本語と英語と韓国語が自然に流れ込んできているという環境に。夢のトリリンガルか(ならないか)!


天気がいいにしてはあたたかすぎる不思議な11月。ほうっておくといつまでも家の中にいるし、家の外にいても歩きながら音楽聴いてるか、カフェでノート(紙のほう)になんか書いてるか.....要するに、ひとりでいると家にいるときとやっていることがまるで変わらない。困ったものだと思う。みんな、もっとアクティブに身体を動かしたりしている。身体を動かすという習慣をなんとか、なんとか、取り入れたい!と今朝、切に願ったはずなのに、もう夕方、みたいな毎日だ。

今日は、朝ノートに「せめて歌を熱唱する」と書いたので(それって運動?)、昔好きだったwyolicaというバンドの『さあいこう』を熱唱した。部屋で。でもあれ熱唱って歌でもないよね。メロディーとチルラップの中間くらい?

で、散歩がてら本屋へ。今日の一冊はコレ!うはははは。



KPOPにハマった=アイドルにハマった、とわたしは考えていたのですが(というか普通はそう考える)、別の側面からみると、わたしはロック・ギターポップ・オルタナティブ・エレクトロニカというジャンルでずっと(ほそぼそと)音楽を聴き続けてきたリスナーでもあるわけなので、ここにきて”アイドルにハマった”というよりは、より正確に表現すると

はじめて”ヒップホップ というジャンルの音楽に惹かれた”という体験をしているのだな、と思って。

BTSの、ボーカルラインとラップラインが見事に共存する、ヒップホップベースの音楽をとてつもなくカッコイイ!と感じたのって、よくよく考えてみたら10代のときに出会った小沢健二とスチャダラパーの『今夜はブギー・バック』が原体験じゃないか!と気づいたんだよね。あれは衝撃的だった。

ちょっとシニカルで気怠そうなメロディーと、妙にダサカッコいいラップとが交互にスイッチしながら切なく終わっていく余韻の心地よさ、という音楽体験が当時はかなり斬新で、いやああれはびっくりしたよね。それこそ友達とイヤホン片耳ずつつけながらずっと聴いてたもんなあ。

『今夜はブギー・バック』でのブレイクスルーってあったよね。ギターポップとヒップホップの奇跡の融合をあのときはじめて味わったわけで、そこからぐぐっとヒップホップにわたしの音楽的な好みが向かっていればまたちがったのかもしれないけど、どうも日本語ラップにハマることのないまま、ここまできてしまっていた。

だからといって本場アメリカのラップにハマることもなく。リリックのテーマがやっぱり当時のアメリカの社会を反映した、麻薬、セックス、金、快楽というマッチョ感に共感を覚えられるかというと、そうでもなかったわけだしまあそこは仕方ないなと思う。

BTSのナムくんのラップ、ゆんぎさんのラップは、わたしには上記のような壁を感じることはなく、ただただ、自分の人生を深く感じ、考え、苦しみ、喜び、それを日常の言葉にそのまま置き換えて表現している、とても近しいものだと感じながら聴くことができた。当然、ものすごくうまいということは、素人耳にもわかったし。

スキズのチャンビンとハンくんのラップもまた、とんでもないリズム感と個性的なフローで、彼らだけの彼らにしかクリエイトできないものをしっかりと表現していて。これまたもちろん、かつてJYPにはここまでのラッパーはいなかった、と関係者に思わせるに十分なほどのクオリティーなのはいうまでもなく。

そんなわけで、「そうか、わたしは今、ヒップホップ(ラップ)というジャンルをしっかり理解する時がきているのだな!」という結論のもと、ヒップホップとラップに関する音楽理論本をけっこう買い漁って読んでいるところ。

で、日本語ラップにあまり惹かれず、韓国語ラップを美しいと感じる原因として、母音と子音という、言語学的な要素も入ってくるのがまた楽しいんだよね...。韓国語もちょこちょこ今勉強してるけど、美しい。不思議な音がたくさんある。

「ちがうちがう!」っていうの、「あにゃあにゃ〜」って音とか。
「こんにちは!」が「あんにょんはせよ〜」って音。
「バイバイ」が「あんにょん!」。
「ほんと?」が「ちんちゃ?」とか。

「にゃ」とか「にょ」とか「ちょ」とか「ちゃ」とか、聴いていると本当にたくさん使われていて、韻を踏むパターンも母音だらけで言葉が終わる日本語よりずっとバリエーションが多そうだなという感じがする。

みたいなことを考えていた今日だった。こういうとこ、まじめなオタクだよなあ、と自分で思った(笑)。


理解したいと思うこと、理解すること、イコール愛。
理解=愛。好奇心=愛。
この熱が冷める(というか形を変える)まで、追求しつづけることがわたしにとっての愛。



ボディートーク・セッション、ダイアローグ・セッションともに11月枠は満席となりました。これよりお申し込みの際は、12月以降の日程にてご予約ください。

ライティング・ライフ・プロジェクト第5期、満席につき受付終了しました!ご関心をお寄せくださったみなさま、ありがとうございましたm(_ _)m。第6期は、またメルマガにて募集させていただきますね。*




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