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うつになった日 #4 〘過呼吸になった日〙

私は約1年半前にうつ病・パニック障害を経験しました。
このシリーズでは、私がうつに至った経緯、どんな症状だったか、どう回復していったかを書いていきます。

自分の経験を言葉にして整理することで、自分を深く理解していくと共に、同じ悩みを持つ誰かの参考になればいいなと願って。


過呼吸で救急搬送

6月のある日、私は外出先で息ができなくなりました。
息ができなくなるというのは、言うなれば、海の中で溺れて息が吸えないみたいな状況でした。死の恐怖を感じました。
通行人に救急車を呼んでもらって助けてもらいました。

実際には過呼吸で、息を吸いすぎてしまっている状態なので、それで死ぬっていうことはないみたいです。落ち着いて、呼吸が安定すればすぐに元に戻るようなものでした。

過呼吸になる2日前

オフィスに出勤していました。10歳くらい年下の後輩(しごできくん)の隣の席で仕事をしている時、不意にしごできくんから質問が来ました。

しごできくん:
「先輩って新人のOJTについたことありますか?」
「(新人の教育って難しくて参っちゃうんすよねー。先輩なんかアドバイスくださいよ)」
 ※()内は私の妄想

私:
「私、OJTやったことないんだよね。」

しごできくん:
「えー、へー、まじっすか。えっとじゃあ普通に仕事してきただけですか?」
「(え、まじで?OJTやらないってよっぽど仕事できないんじゃ?)」

私:
「あ、ほら、私が入社した後って不景気で採用人数激減したから、そもそも後輩の数が少なかったんだよね。」

しごできくん:
「あー。なるほどっす。あざす。」
「(うわ、言い訳してるぜこの人)」

という会話があって、めっちゃ凹んだんですよね。
いや、凹むことか?と思う人が大多数でしょう。
でも、私は傷ついたんです。たぶんほとんど自分の妄想に傷つけられたんです。

その頃、すでに#3でも書いたように、体調が悪かったので、その日もお腹の調子が悪く、夜は眠れなかったのでした。

過呼吸になる1日前

この日は在宅勤務の日でした。
朝に、しごできくんからチャットが入っていました。

先日のチーム飲み会のお会計です。各々しごできまでお支払いください。
 課長:6000円
 係長:5000円
 先輩:4000円
 私 :3500円
 しごでき:3500円
 新人:3000円

私の会社では、公式飲み会の時は、このように役職や年次に応じて金額差を設定し、幹事が回収するというのが習わしでした。

私はこれを見て、ショックだったんです。

私としごできくんは10歳も年が離れていて、言うたらスーパー後輩なわけです。
そのしごできくんと私が同じ値段だなんて、なんか情けないというか、それだけ下に見られているような気がして。

うん、こんなの気にするほうがおかしいよっていう人もいるでしょう。
でも、私は傷ついたんです。たぶんほとんど自分の妄想に‥(以下同文)

それで、そのチャットに返信して、なんとか
 私:4000円
 しごでき:3000円
に変えてもらうことができました。

その後、普通に仕事をしていましたが、途中、息苦しくなって布団に横になったりしていました。
過呼吸の軽いバージョンみたいなのが始まっていました。

過呼吸になった日

その日は平日だけどお休みでした。
大学時代のお友達とランチに行く約束をしていました。

場所は大都会、大阪梅田です。

その日の朝、娘を保育園に送っていく時、若干息苦しさがありました。
でも、しばらくすると落ち着いたので、大丈夫だ、と思って梅田へ向かいました。
一応、念のため、夫にLINEは入れておきました。
 ”今から梅田に行くね。でもちょっと息苦しいから早く帰るかも”

お友達と会って、近況を話したり、昔話でもりあがり、楽しかったのですが、12時頃になり、サラリーマン風の人達でお店が込み始めたころ、私の体調に異変が現れました。

めっちゃ息苦しいのです。かつてないほどに。

そこで、私はランチの途中でしたが、友達に
「ごめん、ちょっと体調悪いから、今日は帰るわ」
と告げて、お店を出ました。

その後、駅に向かう道すがら、マジで息ができなくなってきて、だめかもしれないって思い始めました。

そこで、道の端に座り込んで、夫に電話しました。
「息ができない。どうしよう。」

夫は仕事中でしたが、
「今からそこに迎えに行くから、座って待ってて」
と言いました。

私は、座ったまま、とにかく落ち着こうとしました。
でもだめでした。どんどん息が苦しくなってきます。
前述したように、海に溺れていく感じ。
もう、このまま死ぬかもしれない。
そう思って、通行人に助けを求めました。

「救急車を呼んでください」

近くのお店の人も出てきて、心配してくれました。

その後、救急隊の人が来て、酸素濃度を計る機械を指先につけて、冷静に、
「これは過呼吸です。落ち着けばすぐ治ります。とりあえず病院に運びます。」

その冷静さがありがたくもあり、不安でもありました。
「え、私こんなに苦しいのに、そんなに平然としてるの・・・」と。

その後、病院でベットに寝かせてもらって、お医者さんから過呼吸の説明を聞いたりしているうちにやっと落ち着きました。

しばらくすると夫が病院にやってきて、
「よかった。」
とお互いに安堵し、抱き合いました。

それから、夫と一緒に電車に乗って家まで帰りました。
夫と一緒にいると心から安心し、過呼吸は起こりませんでした。

その後のこと

一度パニック障害の症状が出ると、出やすくなるのか、その後も何度も過呼吸などの症状が出て、苦しい日が続きました。

会社の人に連絡しようとすると息が苦しくなるので、夫が私の上司とやり取りをしてくれました。

かかりつけの内科に行って、不安を抑える頓服薬や漢方などをもらったものの、心療内科に行ったほうがよいとのことで、心療内科を予約しました。



次回は *回復していくときの話* を書きます🌛


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読んでいただきありがとうございました
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mio
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