肌寒い春の思い出・幼稚園…あ、五七五になってる😃
4~5歳の頃。春まだ寒い日に、幼稚園のお庭で女の子二人と遊んでいた。大きな古タイヤの中に入って、おうちごっこをしていた。
私はタイヤの中に入らずに、そばに立っていて、びゅうびゅう吹き抜ける風に震えていた。
「さむい……😢」
タイヤの中にいた子が私に、「どうしたの?」と聞いたので、寒いから中に入りたい、と訴えた。その時外で遊んでいたのは私たち3人だけで、他の子たちはみんな部屋の中にいた。
そうしたら、その子は、タイヤの中の場所を少し開けて、入りなよ、みたいにした。
そうじゃなくて… そうじゃなくて!!
そっちの「中」じゃなくて!
でも、多分、言えなくて、タイヤの中に入った気がする(笑)
他人に思いを伝えるのって、むつかしいんだな、というのを感じた日だった。
親なら、こっちが泣いたりぐずったりするだけで何かしら察してくれるものだけど、他人はそうはいかない。
幼稚園とは、学びの場であった。
だからよくお腹痛くなって、朝、行かない~って、あばれてた気がする。登園拒否。
もう一つ。
幼稚園でやる遊びに椅子取りゲームがあった。私はどんくさいので、いつも座れず、はじかれて、泣きべそをかいていた。その時思った。
「これは、とんでもない所に来てしまったぞ…」
「とんでもない所」というのは幼稚園、というよりはこの世界、みたいな感じである。
はーい、キミたちはこれから、他人をおしのけて、自分の居場所を確保するようにがんばりましょーねーっ!
という、洗礼。えっ、これからそういう事、すんの?マジ?みたいな。
幼稚園とは試練の場であった。
お腹痛くなってずる休みもした。登園拒否。
今も椅子取りゲームなんてやるのかな。
あれは本当にすごいゲームだったわ。椅子を取るのがうまい子の笑顔とか、ホラーじゃない?ニコニコ見守る先生も怖いけど…
その後の小学校、中学、高校ではそれが勉強やテストの偏差値に変わっていくとは、まだその頃は知るよしもなかった・・・
(続…かない笑)
(もしくは『やりすごしかたの極意』に続く…)