教員の元気が出る会vol.27
2020年最後の元気が出る会は、久しぶりのオフライン開催でした。
国語教員の石橋さんから、古典のミニ授業をしてもらった後に、参加者で読むことについてゆるゆると話しました。
1、テーマと参加メンバー構成
【第27】テーマ:「国語(読むこと)」
参加者:小学校教員 4名
中学校教員 1名
高校教員 2名
その他 3名(内オンライン2名)
2、会の流れ
はじめましての人がいない会なので、いつもの仲間とゆるく始まります。
①オープニング
今日の目的の話をして、いつもの通り、名前+所属+元気度を話します。
②石橋さんによる古典ミニ授業
内容については、後ほど詳しく!!
③感想共有&国語についていろいろ話す時間
誰かの授業を一緒に考える予定が、話が盛り上がって気がついたら9時近くに…
3、古典ミニ授業
今回の授業者の石橋さんは、古典が大好きな先生です!一方で、古典は苦手、見ただけでうわぁ…となる人の多い科目でもありますよね。
参加者の中にも古典は嫌い!という人もいたのですが、とても楽しく授業をうけることができました。
授業の流れ
(1)文章中の空欄になっている箇所に入る生き物の名前を個人で予想する。
*同じ文章を前半・後半に区切ってそれぞれをワークシート①、ワークシート②にする。
(2)同じワークシートを配られたメンバーで、生き物の名前が何になったかをその根拠も含めて話し合う。
(3)ワークシート①②両方いるグループを作り、お互いに生き物の名前を確認し合う。
(4)この物語の「オチ」と「メッセージ」をグループで考える。
(5)考えたメッセージを自分の言葉や絵で表現する。
4、話題になったこと
ミニ授業どうだった?の話から、いろいろと話題が展開していきました。簡単に話題に上がったことをお伝えします。
(1)ミニ授業について
・一緒に考えることで、自分では気がつかないことに気がつけていい
・その人の「読み」を聞いて、発見できる
・古典を苦手としている人は多いので、今回のように、題意を考えるという、誰でも話ができるような授業展開だと参加しやすい。
・教えてくれる先生自身、古典が大好きなんだということがすごく伝わるのでその熱意が伝わる。
(2)読むことについて
・国語の読むこと=寄り添うこと
・読む必要観=読みたい!!
・教員の読ませたい→読みたい!にする仕掛けを
(教員が読ませたい題材ほど、気をつける)
・教員が題材について話す(熱量持って語る)時間と、子ども達が話す時間は、単元全体を通してバランスをとる。
(教員からの話を聞く時間が好きな子どももいる)
・題材自体が持つ面白さがある
・読みながら、いまだれとつながっているかを意識
①自分
②他者(クラスメイト)
③題材(作者、筆者)
・音読の重要性
①特に学力の低い子には、声に出すことで強制的にその文字に向かわせる効果がある。
②黙読よりも、多くの感覚を使って読めるので理解を深めやすい。
(3)その他
・授業を作る上で、学びの自覚化が重要!子ども自身が、今日の国語の授業で何が分かったか、何ができるようになったかを表現できるように。
5、おわりに
この会の行われた数日前に、筑波大学付属小の国語(読むこと)のオンライン学習会に参加しました。そこでインプットした情報を、この会でより深めることになったり、言語化しなおしたりすることができました。このことからも、その瞬間でアウトプットすることも大切だし、数日おいてからアウトプットすることもまた、学びを自覚化するために有効な手立てだと思いました。
そして、最近夫婦で話し合っている「プロの教師」ってなんだろう?の私たちなりの解ができたので紹介させてください。
「プロの教師=学びの系統性を理解したうえで子どもに関わる人」
子どもに教えることは親でも地域の人でも誰でもできるけれど、それがどうつながっていくのか、今までのどのような土台の上に成り立っているのかまでは分からない人がほとんどです。でもプロの教師であれば、今この時間、この授業が前後の文脈でいかに重要か理解しているのだと思います。
そして、授業だけではなく、発達について、その子自身についてよく観察して、適切な関わりや声掛けができる人。そんな人が「プロ」と呼ぶに値する教師なんだろうな。と考えました。
試験に受かってしまえばだれでも「先生」になれてしまう時代だからこそ、「プロ」とは何だろうを、考えた年末年始となりました。
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