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【教育】学びに向かうための「仕掛け」

 2回目の投稿となりました。きんにくせんせいのページにアクセスいただきありがとうございます!「多くの人の人生に良い影響を与える」「すべての子どもが、夢を追える教育環境」を目指して、日々の学びや実践を発信しています!「教育」「お金」「筋肉」をテーマに投稿していますので、興味のあるテーマの際にはぜひご一読ください!そして多くの人が考える際の「叩き台」となる意見をお伝えできれば幸いです。

目次
1. プロフィール
2.研究授業のテーマ
3.生徒の活動の様子
4. 研究授業から学んだこと
5. おわりに



1. プロフィール

☆担当
中学生2年生担任、生徒会担当
☆教科
社会科(3学年)
☆勤務先
京都府
☆専門分野
歴史学
☆経験スポーツ
空手(初段)、野球(8年間)、アメフト(4年間)


2. 研究授業のテーマ
 

新学習指導要領では「学びに向かう力、人間性」が求められる資質・能力の一つとして挙げられています。今回の研究授業は、勤務先の研究部より「学びに向かう仕掛け」がテーマとして設定されていました。私の勤務先は小中一貫の小規模校のため、中学校社会科の教員は私しかいません。1年目のころから手探りでやってきた授業の改善を図る、自分の授業力を磨く良い機会だと思い、授業者に立候補しました。私が今回の授業で「仕掛け」として位置付けたのは、

「低学力層を含め、生徒が自由に意見を言い合えるようなテーマ設定」

です。「学びに自分から向かえない」状況を想定したときに浮かぶのは、ただ聞くだけの受け身の姿勢になっている、自分の意見に自信が持てない、あるいは自分以外の誰かが一つの正解を言ってくれることを待っている、生徒の姿でした。低学力層を含め、その状況を生徒全員が克服できる授業を目指しました。

 

3.生徒の活動の様子

「明治維新の三大改革の中で、国民の生活に最も大きな影響を与えたと思うものは?」というテーマを設定し、思考ツール(フィッシュボーン・思考の構造化を目的とする)を用いて、自分の考えを整理させました。(前時に明治維新の三大改革の内容については学習済み)
 正解がないテーマに対して、生徒は自由に意見を言い合い、いつもより積極的に活動できていたように思いました。グループワークの中で、「学制って現代の学校教育に繋がってるし、みんなが教育を受けられるのって江戸時代から考えたら、国民の生活に大きい影響だったんじゃない?」「農家にとっては働き手を失う改革だったから、マイナス面での影響もあったかもね。」「徴兵令で命をかけないといけない緊張感の方が影響としては大きくない?」と正解がないからこそ、想像力を働かせて自由に話し合い、生徒同士で意見を深め合う姿が見られました。受け身ではなく、自分の意見の説得力を高めるために、教科書や資料を読み直しながら思考する「学びに向かう」ことができている生徒がほとんどでした。
 

4.研究授業から学んだこと
 

「自分から学びに向かう姿勢」がみてとれ、研究授業の狙いに沿った結果となりました。その点については先生方から評価していただけて、とても嬉しく思いました。
 しかし、正解のない議論は、評価基準がなければただの雑談に終始する、という危うさをはらんでいます。根拠のない単なる空想になっても、歴史を学ぶことの目的からは逸れてしまいます。生徒が単元のまとまりごとに、自分の学習に見通しを持てる計画を立て、きちんとした達成基準をこちらがあらかじめ提示する必要があるなと感じました。単元を通して探求的な課題を提示し、目標をはっきりと示すことも「学びに向かう仕掛け」として重要だと、参観された先生方から教えていただけました。

5.おわりに
 

今回の研究授業を通して、自分の持てていなかった視点を、先生方や生徒から与えてもらいました。指導と評価を一体化させることが難しい「学びに向かう力、人間性」という資質・能力に対して、じっくり時間をかけて向き合えた時間も、貴重だったと思っています。多忙な日々をただただ過ごすだけでなく、教師自身が学び続けることの大切さも、改めて感じました。
 授業という生徒と最も多くの時間を共有する教育活動を通して、「多くの人の人生に良い影響を与えられる」よう、実践から学んで、授業力を磨いていきたいと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!!



  

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