【シェア】タピオカ!美味しいドリンクを作ろう(Tinkercad編)
いよいよ登場!
某国立大学(教育系)の先生に「小中学校のPC使うんならTinkercadがいいよ」と勧められたので、子どもたちがノッてきそうなネタを教材化してみました。
制作者は私たちワークショップの卒業生(現大学生)。多謝です!!
本編は別note「3D初心者の学校」にアップしてありますが、とてもよくできているので、ここでもご紹介させていただきます。
無料で3Dモデリングが学べます。
作り方のレシピ
もちもち食感の美味しいタピオカミルクティー。今回はTinkercadを使って、そんなタピオカの3Dモデルを作ってみましょう。
その1:コップを作ろう
まずは、
これで、平面上に「シェイプ」と呼ばれる形が作られます。ここでは円錐ができます。
ここで、できたシェイプは水色の枠線で囲われています。この枠線は、枠線で囲われたシェイプを選択している、という目印になります。もしあるシェイプの形を変えたい時は、そのシェイプをクリックして、水色の枠線で囲われていることを確認してから形を変えましょう。
作った後は、円錐シェイプの周りにある白い四角をクリックします。そうすると、シェイプの周りに数字が出てきます。これは縦と横、高さの長さです。
円錐が大きくなりました!でも、これじゃコップに見えませんよね?
ここで、画像右上の「円錐」と書かれた部分に注目。「上面半径」はてっぺんの円の大きさ、「ベース半径」は底面の円の大きさを示しています。ここで、「上面半径」を「ベース半径」よりも少し大きい値にすると、まるでコップのような形にすることができます。一番下にある「側面」はシェイプの滑らかさを表します。
画像の数字は、こんな感じにしてみました。
注)ここで円錐は円柱になりますが、これから先も「円錐」のままで説明を続けます。
次に、コップに飲み物を入れるための穴を作りましょう。
画面の左上にある、四角が三つ重なったアイコンはコピーアイコンです。
こうすると、円錐が同じ位置にコピーされます。
パッと見ではコピーされたかわからないけど、大丈夫!ドラッグして適当な場所にドロップすれば、ちゃんと2つの円錐が現れます。
コピーした先の円錐は、縦横高さの長さを前より少し小さくしておきましょう。
次に、
これで、シェイプの高さの位置を変えられます。ここでは1だけ浮かべます。ちょうどコピー先の高さとコピー前の高さの差と一緒です。
このコピー先の円錐の形は、コップの穴だけでなく、あとでコップの中身や、コップの形を作るときにも使います。コピーアイコンを2回クリックして、2つコピーを取っておきましょう。
コピーができたら、
こうすることで、選択している円錐が灰色で、スケスケになります。
「穴」になったシェイプは、別のシェイプと重ねる(「グループ化」と言います)ことで、その形に穴を開けることができます。ここでは、さっき作った大きい円錐と重ねて、コップに水の入る穴を開けます。
ここで、
こうすることで、穴と円錐の両方を選択することができます。
選択した後は、穴を円錐の中央に移動させましょう。
画面の右上にある、縦線の横に四角の並んでいるアイコンは整列アイコンです。このアイコンをクリックすると、選択していたシェイプの周りに丸い印のついた四角い枠が現れます。
この丸をクリックすることで、二つのシェイプの縦・横・高さを揃えることができます。ここでは、下の方法で位置を中央に揃えましょう。
ここで、この二つのシェイプを合体させましょう。
画面の右上にある、四角と丸のつながったアイコンはグループ化アイコンです。
これをカチッとすることで、選択した二つのシェイプを合体できます!
これでコップの形は完成。あとは、右上の「シェイプ」部分の「ソリッド」をクリックして、好きな色に変えましょう。ここでは、中のタピオカを見やすくするために白、透明を選択しています。
これでコップは完成です!
その2:飲み物を作ろう
コップを作ったら、その中に入れる飲み物を作りましょう。今回は、ミルクティーの中にタピオカも入れちゃいますよ。
まずは、以前コピーしておいた小さな円錐のうち一つを選択しましょう。これの色を変えて、飲み物の色にします。
ここではミルクティーの色にするためにクリーム色を選びましたが、別の色にして変えてタピオカ抹茶オレや、タピオカいちごミルクにするのも楽しいかも。
次に、タピオカの黒い球を作ります。画面右の「基本シェイプ」から、今度は
このままだとタピオカらしくないので、前に円錐でやった時みたいに、縦と横、高さの長さを小さくして、色を変えましょう。
「球」のところにある、「手順」は、円錐の時の「側面」と同じく、シェイプの滑らかさを示します。ここでは最大の24に設定します。
次に、タピオカを増やして、規則正しく並べましょう。並べるために、まずは視点を変えます。
すると、視点が上からのものに切り替わります。
並べやすくするために、横は太線から1だけ離しておきます。
並べたら、下のようにします。
ここでは、ミルクティーの大きさに合わせて四マス分下に動かします。
そうしたら、
こうして、タピオカを増やします。
増えたタピオカを、ここでは「角度」をずらすことによって移動させます。二つのタピオカの間にある曲がった矢印のような形をクリックすると、丸い形が出てきます。この形の「0」の部分を「30」に変えることで、コピーされたタピオカたちの角度が30°だけずれます!
あとは一面に増やすだけ。といっても、わざわざ角度を変える必要はありません。ここでコピーアイコンをクリックすると、自動でもう30°ズレた位置にタピオカがコピーされます。
「180÷30=6」コのタピオカコピーを作れば十分なので、
これで、タピオカの1層目ができました。次に、この層をタテにどんどん積み上げて、いっぱいのタピオカにします。
さっき視点を変えるためにクリックした箱で、今度は
視点が変わったら、下の方法でタピオカたちをひとつにまとめましょう。
まとめたタピオカは、黒い三角をクリックして、2だけ高さを上げておきます。
ここで、
と、半分だけズレたタピオカが上のほうにコピーされます。
移動できたら、コピーアイコンをクリック。自動で高さがズレた状態でさらにもう1層タピオカができます。今回は3層だけ作りますが、もっとタピオカが欲しいならさらにコピーして増やすのもいいかも。
出来上がったら、全てのタピオカを選んでグループ化してくださいね。
さあ、ここからはタピオカとミルクティーを合体させましょう。まず、ミルクティーにタピオカの入る穴を開けます。
これで、タピオカ型の穴を作ります。
このタピオカの穴とミルクティーを合体させます。
これで、ミルクティーに穴が空きました!
では、開けた穴にタピオカを入れていきましょう。
これで、ミルクティーの穴にタピオカがすっぽり入ります。
でも、このままコップと合体させると、タピオカの一部がはみ出てしまいます。ミルクティーも溢れそうです。
はみ出ないために、タピオカミルクティーの一部を削ります。
ここで使うのが、以前とっておいた小さな円錐シェイプです。下の方法で、円錐型の穴にしましょう。
次に、「基本シェイプ」から、新しくシェイプを作ります。形はなんでもいいですが、円柱か直方体が簡単です。
次に、このシェイプを、さっきの円錐シェイプがすっぽり入るほど大きくします。
下の数字を入れてみてください(これより大きければ大丈夫)。
ここで、
することで、円柱に円錐型の穴が空きます。
この穴の空いた円錐自体を「穴」にすることで、合体した時に円錐以外の部分が切り取られます。
すると、タピオカのはみ出た部分がきれいに消えます!
これで、ミルクティーの表面がツルツルになりました!
次に、ミルクティーの水面を下げてこぼれないようにします。
ここでは、
にしました。
ここで、好きな水面になるまで高さを調節しましょう。ここでは、下に10だけ伸ばしました。
ここで、
すると、ミルクティーの水面が円柱の高さ分だけ下に行きます!
これで、タピオカミルクティーの中身は完成!
その3:ストローを作ろう
タピオカができたら、最後にストローを作ります。タピオカらしい太めのストローにします。
円柱シェイプを新しく作成して、縦横高さの大きさ、側面の値を変えましょう。
ここでは、太めのストローを作るので、
にしました。
次に、
これで、ストローの穴を作ります。
ここで、
これでストローは完成です!
ラスト:並べて位置を調整しよう
ここで、
このままだとストローが真ん中すぎてヘンなので、ストローの位置だけ調整します。
これで、しっくりくる高さと角度まで調整しましょう!
しっくりきたら、これでタピオカミルクティーの完成です。