Underground
かつて撮影したフィルム写真の整理に精を出す今日この頃。
初めてNYに行った時の写真を数多発掘。
知らない街で知らない人を観察し、その風景を切り取った写真群を並べて考えるのは、当時の自分のココロの在り場はどこだったのかということ。
この写真はNYの地下鉄で。
きっと自分の向かいに座っている人を撮った。
どうして居眠りしていたその人に向けてシャッターを切ったのか。
なぜあまり治安が良いとは言えない地下鉄で、わざわざ一眼レフをカバンから出してシャッターを切ったのか。
その理由はちっとも思い出せないけど、少なくとも画面に切り取りたい何かがそこにあったはず。
残念ながら今記憶に残っているのは、地下鉄特有の閉塞感と薄暗い明かり、そして殺伐とした空気だけ。
でも、それがまさにその時切り取りたい何かだったのかも。
(day 96)