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廃墟の謎に迫る。
冒険たっぷりの散歩ができた。
数日前に発見した廃墟を、高いところから観察できる道があったのだ。
まずは曲がったことがない小道に入ってみた。それは先に見える農家へと続く小道かと思っていたので、今まで歩いたことがなかった。
でも今日はそこに馬が数頭、放牧されていたので見に行きたくなった。
馬を見ると心が和む。
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そこでまた新しい道が目に入ったわけだ。私はひたすらその道を歩いた。歩いていくうちに、そういえばここら辺の川の向こうに例の廃墟があったんだっけな、と思いついた。横を向きながら歩いていると、やはりあった。想像していたよりも、もっと大きな廃墟だった。なるほど、何かの工場だったんだ。
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そうとわかればますます興味が湧く。
こんな大きな工場跡について、ネットで何も見つからないわけがない。
家に帰ってから調べてみると、やはり載っていた。
1865年に建設された紡績工場、つまり糸を作っていた工場だったらしい。1982年に使われなくなって以来、その建物の利用方法がたくさん議論されていたらしいが、諸種の理由で何も決められないまま廃墟化していってしまい、今に至る。工場跡なら、使い道はいくらでもあっただろうにね。
しかし不思議だなあ。
きっとたくさんの労働者たちが、とある文献によると子供たちも多数働いていた場所が、今はお化け屋敷化して自然に飲み込まれようとしている。とても冷たい空気を醸し出している。時代の流れというものを肌で感じた。
私はそこを離れ、これまた新発見したものすごく急な階段を降りた。
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そしてゆっくりとした日没を眺めながら、いつも歩く川沿いを歩いて戻った。
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おやすみなさい。