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外反扁平足って?子どもの扁平足って?

外反扁平足とは?一般的にいうと

 人には足のアーチが3つあり、内側・外側・横の3つのアーチがあります。
それぞれ構成する骨が違い、足の機能に重要な役割をしています。

 特に、内側のアーチが低下することを一般的に外反扁平足といって、「土踏まず」がない状態ということになります。

なぜ?偏平足がよくない?

 扁平足がよくないといわれる理由としては、
・そこからシンスプリント(脛骨内側ストレス症候群)、足底腱膜炎、外脛骨障害などのリスクにつながりやすい。
・体重が内側にかかりやすく、足の外側に体重がのりにくく、まっすぐ足底から床からけりだしが行いにくい。
・歩いたときの接地時の衝撃吸収ができにくい。

ということがざっとあげられます。要は、足のアーチがないことで、ほかの場所の筋肉や骨が頑張っているので、その場所にケガや炎症が起きやすいということです。

子どもの扁平足って?

そして、やっと子供の扁平足のお話に入りますが、子どもはそもそもはじめは足のアーチはありません。というのは、新生児や乳児期には豊富な脂肪組織や、靭帯弛緩性がのため、外見上土踏まずがみられません。
 いつ頃に偏平足ができるのかは、明確にはわかっていないませんが、歩き始めから6歳にかけては、足部が急速に成熟する中で、出来上がってくるということが一般的に言われています。

 子どもの扁平足は発達するものと、考えますが、筋緊張が低いお子さん(低緊張)では、なかなかアーチができにくいということがあげられます。
 そして、筋緊張が低いお子さんの扁平足は可撓性偏平足といって、
 これは、荷重しているときは外反偏平足だけど、荷重していない(仰向けなど)ときは変形が消失するというものです。

 これは、後脛骨筋の低緊張のために距骨を保てないということが言われていますが、全身が低緊張のお子さんは、身体の重みが足にかかっていることを考えると、身体の重みを筋肉で支え切れないため、足が偏平足になってしまうということが考えられます。


どんなお子さんに多いの?

 低緊張のお子さんに扁平足が多いですが、その中でも、DCD(発達性協調運動障害)や、ダウン症などの疾患で関節の弛緩性が特徴としてあります。

扁平足だからどうなの!!

 扁平足がないからと言って生活ができないというわけではないので、重要性を感じないかもしれませんが、偏平足があるお子さんは、立って何か地面でバランスをとることがなかなか大変です。なので、一見すると、走って止まってという何気ない動作でも、止まったときのバランスが悪く、グラグラしているようにみえるかもしれません。また、立っているときに内側に体重がのりやすいため、外に体重をのせていくと急にバランスを崩しやすくなります。
 また、バランスが悪い上に低緊張なので、姿勢の安定として働く体幹筋も十分に機能していかない。ということがあげられます。


すぐできる!簡単な偏平足チェック

 これを確認する、簡単な方法があります。後ろ向きに立ってもらって、後ろ姿の踵の位置をみてください。
踵が外にコロンと転がってしまうことで、土踏まずが下がっている状態です。
この写真の右側はすごくわかりやすいですね。

右足は踵が外に転がって土踏まずがつぶれている

足のアーチをつくるためにできること

 この偏平足に対して、できることですが、
・インソールをいれてみる
・足の指を使っていく(タオルでつなひき、足指でグーチョキパーをつくってみるなど)
・岩の上など、いろんながたがたの上に立って、足の裏でバランスをとっていく

などたくさんできることはあります。

 これがないからだめだ!というわけではないですが、足のアーチがあることで、バランスを取りやすい、より効率的な歩行ができるので、ケガの予防であったり、普段の生活の歩行の疲労感が変わってくるのではないかと思います。

 また、足は、床からの床反力だったり、いろんな情報を受け取って、私たちの身体を重力に対して垂直に保つために重要な働きをしているので、足のアーチというものは、身体の中でも重要な部分じゃないかなと思います。

みんなで、足のチェックをして、家族みんなで足のアーチ作っていけるといいですね~!







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