世界のどこにいても。
留学4ヶ月目に書いていたブログ。
4ヶ月めにしてはじめて、寂しさを感じ始めた。
少し前までは、旅からロンドンへ帰ってくる度に増すロンドンへの愛を感じていた。
ロンドンが好きで、難しい問題は置いておいてここで暮らすのもあっているのではないか と、
家族への手紙に書いているくらいだった。
そしてそこまで寂しいと感じない自分も、
どうかしているのかも感覚がおかしいのかなと少し心配だった。
これまでは御上りさんのようにいわば見るもの全てに感動し、日本と比べ、歴史のあるもの、全く違う環境に感嘆していた。
でも今は日本でできること。日本でしか見れない光景や雰囲気をすごく懐かしいと思うし、その中に帰りたいなあと思う瞬間が増えた。
その理由は、ひとつめ。
日本以外の国への漠然とした憧れが自分の中で消えたこと。
多くの国を訪ね、その国の生活に触れた。
人、場所、文化、食べ物、生活。
これまでの旅では、イギリス国内、ドイツ、フランス、ニューヨーク、イタリアと、できるだけ長く期間をもち、そしてそこで暮らす人と一緒に生活をともにした。
ご飯も外食ではなくスーパーに行き料理を作って食べた。
海外に出たことのなかった私にとって、イタリアといえば石造りの宮殿がどーーーん!!
美しい、ピザ、パスタ!楽しい陽気な人たち!というイメージしかないものだ。
しかし生活をするとどこの国もまあ大差がないということに気がついてしまった。
そこから、ふたつめ。
どこに行っても自分以外の何者でもない という事実。本当にそう。だから究極(経済とか政治とかおいておくと)世界のどこにいても関係がない。
そのことに気がついてから日本への寂しさを自分の中で認め、そして感じるようになったのだと思う。
この話を海外に長く住む知人としていて、
まさにそれが外を見る良さだよね。と。
海外から帰ってきた人たちが、日本をよりよくしていこうと思いたくなる理由がわかった。
日本の外に出ると、紛れもなく自分は日本人であることを実感する。だからルーツである自国を大切にしたい、そう思うのだと思う。
その気持ちがすごく励みになります。ありがとうございます!